2008年03月30日

true tears 第13話「君の涙を」

 強い痛みを伴う最終話でした。  アニメというのは「絵空事」。  学校や会社の人間関係などで疲れた人達が、一時のファンタジーに逃避して明日への活力を養う、そういうのが得意なジャンル。  対して実写ドラマは生々しすぎて、夢の世界に入れません。  しかしその生々しさを逆手に取り、現実世界の延長線上である「痛み」を武器にした強いドラマを作れます。  この作品は、その実写ドラマを敢えてアニメでやってみた、という意味があったのでしょう。  観る層はファンタジ..
posted by えみりおん at 02:40

2008年03月30日

true tears 第12話「何も見てない私の瞳から…」

 眞一郎が「生まれ変わる」シーン。  同衾する父と母。  襖(子宮)を開いて「おぎゃあ」と啼く眞一郎。  母が赤ん坊が生まれた事に気付く。
またこーゆー前衛演劇みたいな事を(笑)
 なんかもう誰が誰とくっつく、みたいな色恋沙汰のレベルは興味無いみたい。  シンプルと言えばシンプルな構えなんですが、私も含め、恋愛モノとして見ていた人達には、おいこっちはどうでもいいのかよ、みたいな(笑)。  さあて、これは終わってみないと解りません。  続いて最終話見..
posted by えみりおん at 01:29

2008年03月24日

true tears 第11話「あなたが好きなのは私じゃない」

 メガネには二通りの意味があり、一つは他人を拒絶するATフィールド、バリアとしての意味合い。  そしてもう一つは、飾らない本当の自分、という意味。  ブラを足で取る様なはしたないマネは、仲上家ではしなかったし出来なかった。  比呂美はやっとその本当の自分を、眞一郎の前に見せる事が出来ました。  酒蔵も繁盛し、ママンは比呂美に眞一郎の部屋へ服(肉体に触れるモノの意味もあるか)を届けさせ。  アイちゃんと三代吉は友達からまたやり直す事が出来。  微妙なぎこ..
posted by えみりおん at 18:16

2008年03月18日

true tears 第10話「全部ちゃんとするから」

 比呂美が家を去るシーンで、ああこれが実写ドラマだったら眞一郎が追いかけてって、二人抱き合って最終話なんだろうなあ、とか思ってたら、おいおいおいおい(笑)。  お話が綺麗に着地してしまい、この後どうすんだよ、とか思ったりして。  これは最終話まで見ないと何とも言えないので、ちょっと乃絵りんのお話でも。  常識人が揃っているこのアニメの中で、一人異彩を放ちエキセントリックな行動で周囲を掻き回す乃絵りん。  彼女の喋り方に注目すると、「〜なのよ」「〜だわ」とい..
posted by えみりおん at 19:32

2008年03月03日

true tears 第9話「なかなか飛べないね…」

 説明しない、語らない。  殆ど情景描写だけで纏めてしまった構成には、ちょっとびっくり。  結局ママンの比呂美に対する感情ははっきりとは明かされませんでしたが、一貫して感情で動くママン自身にも、それは解らない部分なのかも知れません。  ただ、どうしてもそこに近親憎悪が見え隠れしている感じはあります。  眞一郎の気持ちに気付いてしまった乃絵、同じく心の整理はついていないものの、自分が好きなのは乃絵ではなく、やはり比呂美なのでは、と薄々感じている眞一郎。  ..
posted by えみりおん at 02:14

2008年02月24日

true tears 第8話「雪が降っていない街」

わーい(嬉しい顔)  比呂美のビッチっぷりが素晴らしい。  仮にもメインヒロインに、ここまで言わせるか、という「地べた」を前にした乃絵への言葉。  この台詞直後の乃絵の表情が凄まじく、まるで人外のモノでも見るような目。そしてそれを受けた比呂美が、その目は自分に向けられたモノである事を認識して、自らにゾッとする表情。  そしてあの同じ台詞から、言われてみればこの二人、性格似てるよな、というママンと比呂美。  さあ、血縁関係の憶測が飛び交います。 ..
posted by えみりおん at 01:59

2008年02月23日

true tears 第7話「ちゃんと言って、ここに書いて」

わーい(嬉しい顔)  飛べなかった鶏に「地べた」と名前を付け、その「地べた」が見ている前で告白。  そして「飛ぶ」筈の空に向かってではなく、地べたに這いつくばっての告白。  「乃絵が好きだ」と言われてからじわじわと赤くなる顔とか、あまりの初々しさにリモコンを握りつぶしたくなるのですが、しかしそれは「地べた」での出来事。  眞一郎は勿論の事、色ボケでクランクランしちゃってる当の乃絵でさえ、その事には気付いていない様です。  地球の重力に魂を捕らわれてしま..
posted by えみりおん at 22:56

2008年02月10日

true tears 第6話「それ…なんの冗談?」

 ひいぃぃ、赤いシリーズ再び!?  ラストのBGMの盛り上げなんか、またアレまんまじゃん。  とにかく今回は葛藤、葛藤、また葛藤。息つく暇も与えてくれず、ひたすら拳を握りしめる様な展開。  疲れました。  しかし、救いなのは演出に品位があるので、あまり不快感が来ない、という事。  その堂々としたヒールっぷり全開のママンが回想で比呂美に告げた下品な言葉は雪で隠し、重かった今回のシメを乃絵ちゃんのお尻フリフリで閉じたりとか。  で、異母兄弟の件はま..
posted by えみりおん at 02:27

2008年02月09日

true tears 第5話「おせっかいな男の子ってバカみたい」

わーい(嬉しい顔)  一見フシギちゃんにしか見えない乃絵ですが、他のキャラも含めて行動に一貫性があってとても良い感じ。  飛べない鶏は嫌い、偽物の色は嫌い、嘘は嫌い。  嘘をついた眞一郎に、合成着色料のウインナーを喰わせようとしていた乃絵の行動は、飛べない鶏の小屋に「雷轟丸の墓」と張り付けたアレと同じ。  このストレートで幼稚な当てつけ、そして子供独特の潔癖性が、何とも可愛らしい。  また比呂美も、海辺で自分のマフラーを眞一郎にかけてあげたりと、「堪え..
posted by えみりおん at 11:52

2008年01月30日

true tears 第4話「はい、ぱちぱちってして」

 サブタイの付け方が良いですね。  凄く惹き付けられ、どんなシーンで使われるんだろう、と凄く気になりました。  サブタイトルも、作品の一つという事。  つか、ドラゴンボールとか酷かったからなぁ。  様々に揺れる非常に不安定な人間関係なのですが、不快感が少ないのが救い。  現状、あいちゃんの三代吉への裏切りとも取れる付き合いも、その経緯が微妙にぼかされているので、一概に切り捨てられず。  眞一郎ママの比呂美に対する仕打ちも、予告で何となく解ってしまい。 ..
posted by えみりおん at 05:22

2008年01月25日

true tears 第3話「どうなった?こないだの話」

わーい(嬉しい顔)  始まった当初は強い閉塞感に息苦しかったこのアニメでしたが、乃絵の破天荒な振る舞いがそれを打ち破ってくれ、3話目にて実にバランスの良い傑作となりました。  シナリオは各キャラクターの想いを交差させ、演出はそれがスムーズに流れる様に獅子・狛犬に挟まれた境界線や、バスケットボールなどで助け。  そして感心するのは 乃絵にドッ引きする周囲の生徒達のリアクションがしっかりと描かれており、乃絵の奇行がちゃんと奇行に見える、という事。  凡百の萌..
posted by えみりおん at 04:08

2008年01月17日

true tears 第2話「私…何がしたいの…」

わーい(嬉しい顔)  飛べない鶏に対して「雷轟丸の墓」と当てつけていたのに対し、それよりも雷轟丸を弔ってあげるべきだよ、という(そんな深い意味は無かったけれど)比呂美に対し「その通りよね、あたしが間違ってた」というやりとりが深い。  所謂前世系の不思議ちゃんに見せかけていますが、禅問答かましてきたりして、乃絵のキャラがなかなかミステリアスです。  1話での木の上からドスンとか、お定まりのインパクトエンカウントだなぁ、とか思っていたんですが、それが今回の伏線に繋..
posted by えみりおん at 14:31

2008年01月06日

true tears 第1話「私…涙、あげちゃったから」

 風呂場を覗いたり、落ちてきた女の子の下敷きになったり、飛ばない鶏とかのメタファーとか、 どうしても食傷気味の感動ギャルゲ臭があって引いてしまいます。  しかし映像からは、それを上手く捌いて、媚びるだけのギャルゲアニメではなく、しっかりと作るぞ、という意志が感じられ、好感が持てます。  ティッシュ箱の鶏などの小道具を使い、主人公がデザイン志望であるという設定をさりげなく見せたり、それをニワトリ少女への繋ぎと持って行くスマートな展開は実に綺麗。  映像作品を作..
posted by えみりおん at 02:27
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