祐一が皆にあげたものを
皆は祐一に帰してくれました
勿論、損得抜きで親友の為に遁走してくれる北川も。
そんな中、祐一は名雪に何かしてあげられたのでしょうか。その答..2007年03月09日
Kanon 第23話「茜色の終曲(フィナーレ) 〜finale〜」
祐一が折れそうになった時、助けてくれたのは(恐らく)タイムパラドックスまこぴー。
対して名雪に付いていてあげるのは香里。
あの状況で名雪を説得出来るだけの重みのある言葉を出せるのは、香里しかいなかったでしょう。
そしてその香里を名雪の基へ行かせたのは栞。
posted by えみりおん at 01:57
2007年02月02日
Kanon 第18話「消え去りゆく緩徐楽章(アダージオ) 〜adagio〜 」
やっぱり意図的に名雪の印象を悪くしようとしてる気がします。
誕生パーティーに出てくれと誘われた件でも、忙しいけど祐一の頼みだから、というニュアンス。確かに見知らぬ他人の誕生日に誘われても困るとは思いますが、いくらでも彼女に好印象を持たせるリアクションをさせる事は出来る筈だと。
更に「祐一のはそういうんじゃ無いんだよ」という言葉には、自分を振り返ってくれない祐一への非難が暗に伺えます。
恐らく計算しての事でしょうから、これがどう後の..
posted by えみりおん at 05:48
2007年01月21日
Kanon 第16話「真夜中の聖譚曲(オラトリオ) 〜oratorio〜」
あくまで京アニにしては、という前置きをしておいて、今回はあまり良くありませんでした。
特にアバンの作画など妙にカクカクしていましたし、香里がベッドから起きあがるカットも不自然に動きが速く、歩行カットの一部は静止画を揺らしているだけでしたし、他にもカット繋ぎがスムーズでない所もちらほら。
まあたまにはこんな時もあるでしょう。
PS.
これ書いた後しばらくしてから読み直してみて、いくら何でも素っ気なさ過ぎ、と反省しております(笑)。京アニのアベレージが..
posted by えみりおん at 21:30
2007年01月09日
Kanon 第14話「ひびわれた協奏曲(コンチェルト) 〜concerto〜」
KANONが始まってからずっと気になっている事。
何でCM前やED前に余韻を残さないんだろう?
KANONよりも尺に余裕の無かったAirでさえ、その辺はしっかりやっていたのに、このスコンと突然終わってしまう気持ちの悪さだけは、ちょっと受け付けられません。
志茂さんによる他のシナリオではここまで極端にやっていなかったと記憶しており、シナリオなのか演出なのか、意識してやっている事は、まあ間違いないと思います。
ただその演出意図が読み取れなくて困惑している..
posted by えみりおん at 14:15
2006年10月20日
Kanon 第3話「記憶のない組曲(パルティータ) 〜partita〜」
Airに於いても各話ヒロイン毎に固めて決着を付けていった所を、このアニメのスロースタートっぷりを見るに、恐らく全キャラのルートを完全並列処理してくつもりの様です。
シリーズ構成的にかなりの冒険、と言うより暴挙。私の知る限り多人数攻略ゲームのアニメ化でそれをやって成功した所は見たことがありません。
さあ、やってくれるか…。
1話も2話も地味に進み、正直じれったい感じはありましたが、殺村凶子さんが登場し、アクティブに暴れ回ってくれたお陰でやっとアニメーシ..
posted by えみりおん at 01:46
2006年10月09日
Kanon 第1話「白銀の序曲(オーヴァーチュア) 〜overture〜」
Airと同じ作りを予想していたのと、ゲームを既にプレイしていた事もあり、当初は微妙なもったり感がありましたが、初見の人にはこのくらいが丁度良いのでしょう。
と、言うよりAirの展開が急ぎすぎた、というのもありますが。
今回は2クールあるそうで、じっくりと腰を据えて観られるので安心です。
さすがは京アニ、とも言うべきキャラクターの演技。台詞の裏に隠れている心理を表情や仕草でしっかりとフォローしており、棒立ちで突っ立って会話しているだけの..
posted by えみりおん at 09:49
2005年09月05日
AIR IN SUMMER 夏・特別編 後編「あめつち〜universe〜」
この満足感。
大きな事件という事件もなく、旅の日常を描いたこのお話。
しかし、日常が描けなければ、非日常もあり得ません。残念ながら本放送当時時間が無くてカッ飛ばしてしまった SUMMER 編。
事件だけを追わざるを得ず、感情を殆ど描けなかった悔しさを晴らすかの様に、全力を込めて日常を描いております。
母に見せる為必死にお手玉を練習する神奈。行き倒れを発見し、現代とは異なり「死」が近くにあるあの世界の中、また兎の親子を見つけて日常に帰結する。
..
posted by えみりおん at 00:22
2005年08月29日
AIR IN SUMMER 夏・特別編 前編「やまみち 〜mountain path〜」
思い返してみれば、当時はこのクオリティを毎週やっていた訳で、凄いもんだと改めて感心します。
前半、雨の中を追われる景色は灰色で、どんよりとした不安感と緊張感が漂っていましたが、明けて真昼の道中となりますと、その美術の美しい事。
草木の緑、萌ゆる黄色、陽の白、空の蒼、夕日の朱。緑に囲まれた自然の中でのみ映えるこの強烈なコントラスト。
現代ではもう殆ど感じることが出来なくなった自然の息吹がここにあります。
アニメーション的な絵も、熱気に当てられた神奈が頭..
posted by えみりおん at 18:33
2005年06月13日
5万HITありがとうございます
ありがとうございます、つーか、実は5万はエウレカの感想書いて確認の為にリロードした時にわしが踏んでしまいましたとさ。
最近は余程頭にきたヤツ以外はソフト〜な表現にする様にしておりまして(笑)、その表現の中に隠された真意とかを見抜いて貰えると結構楽しいかも、とか思う次第です。
で、このブログを始めたのは去年の9月。ここでまたブログ開設以来の検索語句ランキングとかやってみようかな、とか思っております。
語句はタイトルのみに限らせていただき、つまりはどんな作品..
posted by えみりおん at 21:08
2005年06月02日
劇場版Air(ストリーム期間限定配信版)
映画館では見られませんでしたが、ここで6月16日まで30分ぶんだけ無料配信しているので、ボロボロの画像で観てみました。
恐らく冒頭の30分だけなので言及は避けますが、TV版と比べ、作り手の年齢的な感性の違いが強く出ていて興味深かった。
TV版はある意味「やんちゃ」な作りで、パッションに溢れ、時代のニーズに応えて観鈴の萌え的な部分もバッチリ押さえてありました。
が、映画版AIRでの観鈴は、表面的にもしっかりとしており、頭の弱そうな描写はことごとく廃してあり..
posted by えみりおん at 20:41
2005年03月25日
AIR 第12話「そら〜air〜」
家族。
当たり前すぎて、そして気恥ずかしくて、特に若い人達などはこのテーマに触れることを避けます。ホームドラマなどは古くさい、という人もいるでしょう。
そりゃSFやファンタジーとかの方がカッコイイし、可愛い女の子がすり寄ってくるアニメの方が楽しいでしょう。
しかし、人が生きていく上での最小単位であるちっぽけな家族。そして母と娘、という極小の繋がりですら、実力のあるスタッフによって熱意を持って描かれれば、これだけのドラマになるのです。
外見や言動か..
posted by えみりおん at 14:25
2005年03月18日
AIR 第11話「うみ〜sea〜」
これは参った。
最近はわりとどんなアニメ観ても、感想書く事を前提に観ているので、少し距離を取って観るようにしているのですが、どっぷりハマってしまいました。
ここまで作品に没入してしまったのは、アイアンジャイアント以来です。
相変わらずのギリギリまで詰め込んだシナリオですが、コントラストの美しい美術の力を借りた緩急極まる絶妙な画面作りには1秒たりとも無駄なシーンが無く、演出的には完璧に近いんじゃないんでしょうか。
詰め込み型シナリオで感情を動かす事..
posted by えみりおん at 01:27
2005年03月11日
AIR 第10話「ひかり〜light〜」
1話から7話まで見つめていた往人の視点から外し、「そら」の視点から改めて裏を眺めるお話。
それにしても惜しい。メチャクチャ惜しい。
これでたっぷりの時間さえあれば涙ボロボロ物だというのに、あまりにテンポが速すぎて情報を受け取るのが精一杯。モノ作りというものは上手くいかないもんですねえ…。
足を投げ出しての観鈴の号泣には比較的時間を割いており、声にせよ作画にせよ、その演技に相当こみ上げてくるものがありました。
この1話を3話くらいに分ければ、もう5..
posted by えみりおん at 01:19
2005年03月04日
AIR 第9話「つき〜moon〜」
あららら、あの神業を見せてくれた監督自らがコンテ切ってるのに、これはどうしちゃったんでしょう。
無茶を承知でなんでしょうが、このシナリオではどう頑張っても感情が追いついていきません。
そこを演出がフォロー出来ているかといえば、時間が無かったのか困った事に足を引っ張っている状態。
位置関係が無造作で人があちこちテレポートしちゃったり、人物の視線エネルギーがズルズル漏れてしまったり、神奈が服を脱ぐシーンでは思いっきり嘘をついてしまったり。
しかしやは..
posted by えみりおん at 01:15
2005年02月27日
AIR 第8話「なつ〜summer〜」
べた褒めする程ではありませんが、自然に物語に入っていけます。
舞台が過去に移行する事になり、若干の不安はありました。やはり一番のポイントは、文化の違いです。ファッションだけを取り入れた似非時代劇アニメなどでは、考え方まで現代人のそれを引きずっているものが多いので。
神奈は現代人の年齢にすればまだ子供ですが、凛として命を出す主であり、柳也もまた主に礼を尽くし命をかける武人。
中世時代の文化を基盤にして、現代アニメ風の演出を隠し味として要所に置いてゆくバラン..
posted by えみりおん at 16:15
2005年02月18日
AIR 第7話「ゆめ〜dream〜」
多分謎解きはこの後の展開になるのだろう。それは来週からの楽しみにしておけば良いので横に置いておく。
「お母さん大好き」と笑顔を作る観鈴は、海に行きたい、としきりにせがむ。海は万物の源、大いなる母。しかし晴子は距離を取る以外の方法が見つからず、観鈴の元から離れる。
ゆっくりと忍び寄る緩慢な最期を一人で迎えようとする観鈴。
哀れさは伝わってきても、痛々しさをさほど感じないのは、周囲に誰もいないからだろう。往人が戻ってくるまで観鈴の横には、観鈴の運命に悲しむ人..
posted by えみりおん at 03:35
2005年02月12日
AIR 第6話「ほし〜star〜」
髪の汚いハイライトの入れ方、微妙な動画の間引きなどはあるものの、それでもテレビアニメとしてはかなりのクオリティを保っている作画に魅せられて、気が付いたらセリフ聞き忘れて巻き戻し、という事が結構あって忙しかった。
多分原作が長大なんでしょう、脚本が詰め込みすぎなのですが、神業的な演出の前にそれすらも心地よく感じてしまった。
シャボン玉をどうしてもうまく作れなかったみちる。母と、姉と呼ぶことを許されなかったみちる。
しかし、最後に食卓を囲む事が出来た。
同じ..
posted by えみりおん at 08:37
2005年02月09日
AIR 第5話「つばさ〜wing〜」
美凪の家の前で母と話すシーン。
ドアを開けた家の中が真っ暗、というショットが普通の家で無い事を暗示していて、続く「みちる」でするりと暗部に落とされる感覚がゾクリとします。
ただ、4話でもそうだったのですが、安易に目を隠す演出は安っぽくなるのでやめた方が良いのでは…。
また全体的に真正面、真横からのショットが多く単調になっており、カットやシーン繋ぎもぎくしゃくしています。
観鈴の精神が高ぶるシーンには、テレビを観ている時点からもう少し前兆、予兆をさりげ..
posted by えみりおん at 12:11
2005年02月09日
AIR 第4話「はね〜plume〜」
あぁれえぇぇ?
どうしちゃったんでしょうか、いきなり甘い作りに。
今までの圧倒的な説得力がどこかに行っちゃったもんだから、昔話のシーンなんかはもう本当に絵空事に。
ああ、やっぱ続かないのね…。
この作品には MONSTER 並の期待を持っていたんですが…。
悔しいので、5話まで一気に消化しちゃいます。posted by えみりおん at 10:22
2005年02月04日
AIR 第3話「こえ 〜whisper〜」
アバンから引っ張ってきた緊張感をサブタイ前でストンと解放してくれる、この気持ちよさ。
いかんね。
ここが良い、あそこが良いとか感心する前に世界に引き込まれてしまいます。いっそどっぷり漬かっちゃえば快感なんだろうけど、感想書きたいからブチブチ切りながら観ています。
演出
夜の街を歩き、母親の話をする佳乃。郵便ポスト(沈殿している伝えるべき物、の暗喩)で映像的に仕切られていた二人の心が、往人の言葉でその仕切りが外される。画面に映された物には全て意味があ..
posted by えみりおん at 04:14
2005年02月01日
AIR 第2話「まち 〜town〜」
やはり動きが気持ち良い。
体重を感じさせる階段の降り方などリアルな部分があるかと思えば、観鈴がコケる時には痛々しくならないようにアニメ的に一瞬でパタリ、とやる。
またこんな叙情的なアニメだというのに、ポテトをここまで偏執的に動かさなくても良かろうに(笑)。屋上での佳野のリアクション、美凪に会った時のみちるの腕の振り方。
普通2話目って力尽きるもんだろう。凄いね、まったく。
巌窟王では粘性のある空気を魅せてくれる美術ですが、このAIRでは透明な空気を魅..
posted by えみりおん at 09:45
2005年01月23日
AIR 第1話「かぜ 〜breeze〜」
新春新番、やっとまともな作品に出会えたと思ったら、BS−i。つまり、地上波の新番は全滅ですか…。
原作ゲームは未プレイです。
会話だけでも十二分に引きつける魅力を持っているのですがそれによりかかる事なく、美術の良い仕事も加わりしっかりとした絵作りをしています。
食卓で人形を動かすシーンひとつ取っても、動く人形をコップ越しに見せたり、シャボン玉が飛んできた方向と逆の位置に美凪を配置させておいたり、と手が込んでいます。
一歩間違うと、というかこれを普..
posted by えみりおん at 16:37