2008年01月04日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第52話「銀の燭台」

わーい(嬉しい顔)  いや、本当に見事なまでのストレートな後日談で終わりました。  死の間際にミリエル司教が現れるシーンなど、一歩間違うとギャグになってしまう様なベーシックすぎる演出。  しかし、命の炎をコゼットとマリウスが受け継ぎ、更にラストシーンでは、ファンティーヌからコゼットへ受け継がれたものを、コゼットからまたその娘へ、と受け継ぎ。  少しずつですが、しかし確実に、人は、未来はより良く変わって行くものだ、というテーマの定着。  このエンディングへの..
posted by えみりおん at 01:27

2007年12月23日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第51話「明かされた真実」

 マリウスとテナルディエとの対峙から始まる中盤戦が圧巻。  「そんな事は、知っています!」  「それも、知っています!」  この気持ちの良い切り返し。  マリウスのジャンに対する疑問の氷解、テナルディエという諸悪の根源の敗北。  そして、待ってましたのジャヴェールの啖呵。
「テナルディエ、人は変わることが出来るのだ」
 原作改変して生かしておいたジャヴェールにこの台詞を言わせる、という粋な計らいにはシビれました。  このテーマは、さすが..
posted by えみりおん at 23:17

2007年12月21日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第50話「永遠のリング」

てなーる
ディエーッ
わたくし、てーなる
ディエーッ
でございます。  ヘッドホンで聴いてたら、なんだこりゃ。  意味もなく「ディエーッ」だけ左右にパンを振っており、馬鹿な事やってんなぁ(笑)。  激しい牢やつれですっかりダイエット出来たおかみ、そしてアゼルマ。リンゴをおみやげに持ってきてくれた修道院の友達。  この丁寧な描写は、昨今の1クールアニメでは尺の都合でなかなか出来ない、長期物ならではです。  当初小悪党だったテナルディエもすっかり目が..
posted by えみりおん at 06:10

2007年12月12日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第49話「私のお母さん」

 良い最終回だった…。  つか、先週も最終回だった気がするんですが。  物語が纏めに入っているな、というのが感じられる構成は、とても安心出来るのですが、反面纏め方が丁寧なだけに、次々と繰り出されるシチュエーションで消化試合の様な慌ただしさになってしまい。  本当でしたらワーテルロー亭で1話、ガラス工場で母を知りショックを受けるコゼットで1話、そして「ファンティーヌとコゼットの家」で希望を見出して1話、と3話くらい欲しかった所でしょうか。  回想も出てきたの..
posted by えみりおん at 12:26

2007年12月05日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第48話「コゼットとマリウス」

 良い最終回だった…。  恩人の捜査劇、ガヴとの再会、エポの死を告げるマリウス、ジャンの苦悩、そしてプロポーズ。  悲喜交々のイベント満載で、とても豪華な1話でした。  ジャンが助けたマリウスが、今度は罪を犯した人が立ち直れる様に、フォーシルバンさんと働きたい、と言う件は、ジャンからもらったものをジャンに返す、という綺麗な形に纏まっておりました。  ただ、この言葉を出すのでしたら、マリウス絡みで立ち直れなかった罪人のイベントなども用意しておいて欲しかったか..
posted by えみりおん at 23:48

2007年11月27日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第47話「心の絆」

 フェニックス・ジャン朝焼けのジャヴェールとか強引な展開が続いて辟易していましたが、お話の方は落ち着きを取り戻しました。  やはりこの様な回でこそ、このスタッフの力量発揮(除く作画)という所でしょうか。  二人のショタをジャンが連れ帰る事で無駄な時間を短縮させる件も、シュシュという仕込みがあればこそ。  少々逞しくなりすぎたガヴの買い物に対して、「今度お買い物の仕方教えてね」という、天然でしょうが、これからはコゼット達がガヴを良い大人に監督するぞ、というシーン..
posted by えみりおん at 19:47

2007年11月22日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第46話「ジャヴェールの正義」

 演技の説得力。  コンテも監督自ら切り、作画も大きく盛り返し、更に声優さんもベテラン陣中心となり、暫く感じられなかった説得力が帰ってきました。  ぶっちゃけラスト笑顔のジャヴェールは爆笑を禁じ得ませんでしたが、それ以外では吸い込まれる様に画面に入っている自分を感じられました。  むさ苦しいオヤジ達を中心に「世界名作劇場」は難しい、というのは解るのですが、やはりジャヴェールの改心はこの物語の根幹に直接響く部分であり、いくらなんでもこの1話に詰め込むには無理が..
posted by えみりおん at 21:54

2007年11月16日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第45話「パリの下水道」

「うおおおーーッ!!」 大爆笑
 汚泥から不死鳥の如く復活するジャンにはもう、何も言うことはありません(笑)。  今回はこのアニメらしからぬスリルとサスペンスの連続。  見ていてなかなか手に汗握らせてくれました…  が。  やっぱ甘さが残ってしまい。  先のジャン復活にしても、例えば落ちてきた瓦礫を踏み台にして這い上がってきた、などの種明かしがありませんと、本当に笑うしか無く。  バリケードに行くというコゼットを一度は止めますが「お気を付け..
posted by えみりおん at 14:16

2007年11月05日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第44話「未来へのともしび」

 死ぬ死ぬ。  今まで不自然なまでに人が死ぬ描写を避けていたのですが、「横断歩道、みんなで渡れば恐くない」の標語の如く、殆ど1カットで死んでゆくABCの友の皆さん。  最期に残ったグランテールの件も、彼のアンジョルラスに対する信奉、愛が過去にしっかりと描き切れていたとは言えず、端から見ると「何でお前ら今更」という印象を受けてしまいます。  ジャンとジャヴェールとの対峙にしても、その一生をかけたジャヴェールの信念が、膝を落とすまでに乱れるのもどうかと。  そ..
posted by えみりおん at 10:16

2007年10月30日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第43話「ガヴローシュの願い」

 このアニメを長く見ていますが、ゆっくりと、しかし確実にクールダウンしている自分が解ります。  狂乱のファンティーヌを描ききったスタッフです。  間違いなくやれた筈。  どこかで「せかいめいさくげきじょう」に留めておきましょうよ、というお声が掛かったとしか思えません。  ここまで観て切るのも何ですから最後まで見届けますが、とても残念です。
posted by えみりおん at 20:14

2007年10月23日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第42話「マリウスからの手紙」

 大砲の威力を超ロングの粉塵で見せたり、バリケードに積まれた人形など、なかなか力のある映像を見せてくれます。  お話の方も、ガヴに一旦ショタ二人の様子を見に行かせたり、クールフェラックとその恋人の一端を見せたりして、細かいところに気を配るシナリオ。 「お前この前結婚したばかりだろう」 「何でそんな事知ってるんだ!」  というギャグも笑った。  しかし、どうしても気になるのは「黒い部分」を隠している事。  「聖戦」として潔癖性になっているという演..
posted by えみりおん at 10:03

2007年10月15日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第41話「エポニーヌの恋」

 わあ、エポニーヌ死んじゃった。  たっぷりと尺を取った息の引き取りでしたが、このバランスがなかなか難しく。  あんまり引っ張るとベタベタのお涙頂戴になってしまい、かと言って主要キャラなので、あっさり過ぎても視聴者は納得出来ないでしょうし。  マリウスが運ぼうとすると猛烈に痛がったり、エポの文字通りすがってまでして二人だけになりたい、という空気で、展開に不自然さは有りませんでした。  また、あそこでガヴの声を入れてくるのはかなりキました。  つかそれより..
posted by えみりおん at 19:21

2007年10月08日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第40話「革命の夜」

 爆弾抱えて突っ込むマリウス
お前は本宮ひろ志のキャラか!
 まあ、ずっと色ボケしててABCの友のもとに「やあ、遅れてごめんね」とかノコノコ帰る訳にも行かなかったんだろうけど、無茶な展開だなあ。  大切な燭台を弾丸に鋳造するシーンを入れたお陰で、「弾を無駄に使うな!」という台詞に説得力が出たり、戦闘の前に「僕たちはただ普通の幸せが欲しかっただけなんだ」という意味の詩を語ったりなど、普通のシーンではとても良い感じなんですが、ここのスタッフはアクション物が苦手なんで..
posted by えみりおん at 22:06

2007年09月30日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第39話「1832年6月5日」

 めずらしく甘い作り。  ラマルク将軍の葬儀から発砲、そして暴動に至るまでの流れが段取り的で、更にもっさりとした作画のせいで、一触即発の緊張感がまるでありませんでした。  ガヴやマブーフが革命に行く過程も、今までの積み重ねがあるからこそまあ何とか納得は出来るのですが、この一話だけですと説得力があるとは言えず。  エポの行動も良く解りません。  酒場でのグランテールの詩に感化されたのは確かなので、現世じゃ結ばれないからマリウスを革命に追いやって、自分も後..
posted by えみりおん at 23:22

2007年09月24日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第38話「コゼットとエポニーヌ」

 「さあ、そろそろ大きく動き出しそうです」という感想、もう言い飽きたんですが(笑)。  我々の様なオタクならともかく、子供達にこのスローな展開は果たして受け入れられるかどうか。  勿論、これが物語を展開する本来のスピードというのは解っているのですが、頭では解っていても1クール終了アニメ乱立の影響か、体がこのスピードを受け付けなくなって来ています。  これは自分でも悪い事だとは思っているのですが、時代の流れというのもあるでしょうし、とは言え一概に「展開が遅すぎる」..
posted by えみりおん at 09:25

2007年09月20日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第37話「マリウスの誤算」

 ああぁ…切ない。  信念のもとに生きてきて、それが最後の誇りとなった二人の老人達。  若い者は未来を切り開く為に戦おうとする。  マブーフも若い頃は情熱に溢れ、何かと戦い、がむしゃらに生きたのでしょう。  しかし歳を取った彼には、正直に静かに暮らす事だけが、自分に出来る最後の事だと悟ります。  若者は彼を、守りに入った老いぼれ、と言うでしょう。  そしてジルノルマン。  心の底では溺愛しているマリウスと共に、老い先短い生涯を閉じたいと願います。..
posted by えみりおん at 05:31

2007年09月12日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第36話「病める都・パリ」

 良いなあ、登場人物がみんな魅力的。  すっかり気落ちしたテナルディエ夫人は、やっと思いだしたかの様にエポニーヌやガヴを心配し、微妙に頭が弱そうなアゼルマは、だからこそか夢想的な未来に期待して、それが希望にもなっています。  義憤に駆られたマリウスの先走りとグランテールのフォロー。グダグダしているわりには今回ビシッと決めてくれたエポニーヌ。  こうなるとどんどん霞んで行くジャンとコゼットの主役コンビ(笑)。  あんま笑い事じゃないんですけどね。  名..
posted by えみりおん at 20:57

2007年09月04日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第35話「パトロン・ミネットの脱獄」

 助走が長いなあ。  と言うよりも、アニメ1本が1クールという異常なルーチンに私が毒されてしまったのかも知れません。  ストーリーに直接関係無くともキャラクターが動く原点や切っ掛けになっていたりして、どのシーンを見ても無駄な箇所などありません。  それでも、微妙なたるさを感じてしまうのは、ストーリーを引っ張って行く力強いメインキャラクターがいないからでは無いでしょうか。  主人公の一人ジャンは、お尋ね者なので護りに入らなければならず、コゼットもあの性格..
posted by えみりおん at 00:09

2007年08月29日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第34話「象の中の子供たち」

 もうすっかり貫禄のついたガヴは、ショタもロリもどっちもイケるクチに。  エポの肩はだけも、非常に遠回しな表現をしておりますが、実質上レイープされたという暗喩にもなっており。  ガヴはこれから増えるだろう子分達の養い、エポは落ちるところまで落ち、準備は整ってまいりました。  次週辺りから大きく動きそうですね。
posted by えみりおん at 19:27

2007年08月19日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第33話「あきらめかけた再会」

 毎回感心するのは、予告。  来週は一体どうなってしまうのでしょう、という気を引くだけではなく、子供達の対話形式で「ドラマの読み解き方」を教えてくれています。
「あれぇ、○○は××じゃなかったっけ?」 「この時代の△△は○○だったからねぇ」
 時にファミリーアニメというのは、親が子供をテレビに惹き付けて大人しくさせておくための道具、という使われ方もしてしまいます。  でもやはり、その中から何かを子供達に受け取ってもらいたい。  そのための手助けをしたい..
posted by えみりおん at 20:13

2007年08月19日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第32話「あの日の面影」

 金も親兄弟も住む場所も、もう全てを失った身ひとつの状態。  身体は売らないのかとか、もう排泄すらどこでしているのか。  そこまで描いてしまったらもう「世界名作劇場」というファミリーアニメにはなりませんし、ギリギリの線引きが難しい所です。  しかし、酔っぱらいのイタズラで背中に雪を入れられたファンティーヌの、人を捨てた様な形相と対比して、この妖精さんはどうでしょう。  確かにエポニーヌの心の揺れは強く伝わって来ましたし、観た後での満足感もありました。 ..
posted by えみりおん at 05:30

2007年08月08日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第31話「穏やかなプリュメ通り」

わーい(嬉しい顔)  やっぱ、この様なアニメから子供達は「気遣い」というのを学んで行くんでしょうね。  腕の火傷をテナルディエの仕業だと思うコゼットに、人を憎む事を覚えてはならない、と教えるジャン。  看病を一人でやりたい、というコゼットに快く承諾するトゥーサン。そしてそのトゥーサンの仕事を取ってごめんなさい、と謝るコゼット。  贅沢をしてはならないと意地を張るジャンに、では食べさせてあげる、と言ってわざと断らせ、結局根負けして食べる様にし向けるコゼット。 ..
posted by えみりおん at 16:10

2007年07月30日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第30話「残されたコイン」

 結局最後の最後までろくな事が出来なかったマリウスのヘタレっぷりが楽しい。  伊達に予告の子供に「クン」付けされてる訳じゃ無いのう。  ジャヴェールもあそこまで時間が経ったら何か変だと行動を起こしても良い筈ですし、そこから逃げようと殺到していた窓から巨体のジャンがいつの間にか足の縄まで切って逃げ出していた事に誰一人気付かなかったりとか、結構無理のある展開。  もしかして原作準拠?  今回は作画力が戻り、あの小柄な身体から発するテナルディエの存在感が強く伝わ..
posted by えみりおん at 11:21

2007年07月25日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第29話「テナルディエの罠」

 良い具合にお話が回ってきました。  お隣の悪い子じゃなさそうなお嬢さん。  その父が極悪人かと思っていたら、何と父の恩人(?)のテナルディエ。  しかも襲われそうになっているのは、愛しいコゼットの父。  葛藤渦巻くメダパニ状態のマリウス君であった。  しかし、成長期のエポニーヌ、アゼルマやコゼットは解らなくても納得はいくのですが、コゼットから見たテナルディエは、いくら何でも一目瞭然ではないかと。  今回良いな、と思ったシーンは、留守を確かめる為に..
posted by えみりおん at 20:10

2007年07月21日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第28話「拾われた手紙」

わーい(嬉しい顔)  小悪党だったテナルディエも、ここに来て肝の据わった大物っぷりを披露。  憎たらしいまでの悪知恵を振りまき、机に登って説くはアナーキーな大演説。  愛と道徳に生きるジャンと、見事に対立する悪党に育ちました。  それを聞くマリウスの心には、テナルディエの演説が弱者の論理として聞こえ、ABCの友の主張と微妙に重なる部分を見出す事になるのでしょう。  さあ、ドラマが渦巻いてまいりました。  マリウスとテナルディエの部屋を行き来して、..
posted by えみりおん at 06:49

2007年07月09日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第27話「飛び出した女の子」

わーい(嬉しい顔)  200年も前にポーレットのあんな萌え絵を描ける人がいたなんて、芸術の街恐るべし。  作画はさすがにフォローの仕様がない程酷かったのですが、それ以外はとても良い感じ。  特に今まで何となく気持ちが悪かったのは、ABCの友の連中がマリウスの事をどう思っているのかがはっきりしなかった点。  同士と見ているのは解るのですが、そこに友情はあるのか。単に世間知らずのお坊ちゃんを言葉巧みに鉄砲玉にでも使おうとしているのではないか、とも感じ取れてしまい..
posted by えみりおん at 00:36

2007年07月02日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第26話「パリのすれちがい」

 ユルシュールと名前まで捏造して、コゼットをすっかり脳内彼女にしてしまったマリウス。  街中で女性に襲いかかり悲鳴を上げさせるなどの奇行に発展しています(笑)。  その様に心が弱った時、色々な事に誘われるものです。  マリーゴールドを使ってマリウスとコゼットを繋げ、また夕焼けに赤く染まる城門の野原で、人生の落日とでも言える徒刑囚の護送を見かけるジャン。  小道具や大道具の使い方が美しい。  ただ、原作が150年も昔の作品なので貞操観念やモラル的な部分..
posted by えみりおん at 10:11

2007年06月27日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第25話「届かぬ想い」

わーい(嬉しい顔)  綺麗なドレスを着た少女を見て素敵だと語るコゼットに、お前は今のままで十分綺麗だしその服も似合っている、と応えるジャン。  しかしコゼットは「乙女心を解ってないなぁ」という苦笑をして、サブタイトル「届かぬ思い」。  世代間のギャップ、微妙な価値観の違い。  実に巧いアバンタイトルです。  トゥーサンに叱られたジャンが「コゼットには派手過ぎる」とか言いながらドレスを探してウロチョロする様は、実に滑稽。  ずっと堅物な描写ばかりだったジャ..
posted by えみりおん at 13:49

2007年06月18日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第24話「リュクサンブールの出会い」

 マリウスのへたれっぷりが笑える。  つか、あんなもんなんだろうねえ。  キャラが複雑に絡み合って来ましたが、混乱無くスイスイ頭に入ってくる構成はお見事。  そんな中でもクールフェラックの役回りが実に面白い。  今回のメインでもある色恋沙汰へのアドバイスをするのも彼ですが、同時に政治活動への勧誘もしております。  片方の見方では親切心でマリウスの世話を焼き、共にこの国の将来の為に戦う友としてマリウスを誘う、という解釈。  また、世間知らずのおぼっち..
posted by えみりおん at 21:39

2007年06月10日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第23話「パリの空の下で」

わーい(嬉しい顔)  ゴミを漁って生きてきたわりにはけしからんおっぱいに育ったアゼルマ(笑)。  更に同じくゴミを漁って以下略なわりにはすげえべっぴんさんになっちゃったエポニーヌ。  成長したら顎が尖って今ひとつ可愛くなくなっちゃったコゼットの後、立場が逆転した二人の関係も含めて、動向が気になります。  今まで世間知らずな上に頑固者な描写しかなかったマリウスがどうにも好きになれませんでしたが、今回はそれを逆手に取り、世間ズレしたコミカルな演技をさせる事で親近..
posted by えみりおん at 20:19

2007年06月04日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第22話「それぞれの旅立ち」

またゴルボー屋敷かよゴルボー!
 なんか先週から妙に居心地の悪い感じがあったのは、マリウスのせいでした。  金持ちボンボンで直情型、人の話を安易に信じてしまい騙されやすい。  まあそれはお話の進行上しょうがないのでしょうが、それでも今後彼を介して物語が進んで行くのなら、マリウスにそれを補う「魅力」を持たせて欲しかったか。  ガヴローシュの前向きな逞しさと比べて、余りに見劣りが。  ちょっと今のマリウスに感情移入しろ、と言われてもなかなか難しいものがあります。..
posted by えみりおん at 07:45

2007年05月31日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第21話「マリウス・ポンメルシー」

 うーん、桜井監督自らコンテを切っているわりには、かなり辛かったか。  節目という事もあり、新キャラ目線で殆ど占められていた事と、育ったコゼットにこちらがまだ感情移入出来なかった事もあり、突き放された感覚を受けました。  ラストで出てきたテナルディエでほっとした、というのは、どうだかなぁ、という感じ。  また今回は作画がかなり辛く、キャラの演技が非常に段取り的。  例えば上手のキャラに話していて、次いで下手のキャラに話すと、もう上手のキャラの事は完璧に忘れてい..
posted by えみりおん at 16:11

2007年05月28日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第20話「修道院の日々」

 ご…5年でアレは育ちすぎじゃないっすか!?  どう見ても18歳は行ってそう。年齢、13歳の筈っしょ!?
ダメぢゃーん!
 …というのはまあしょうがないとして(笑)、いや良かった良かった。  普段ならここで脚本がどうの、演出がどうのとか言い出しちゃうところですが、この作品の様に非常に安定した作りですと、そんな事を気にするのが無粋に感じるくらい。  ただただ今まで辛い目にあい、ビクビクした生活を強いられていたコゼットに沢山の友達が出来て、満面の笑顔で5年間も生..
posted by えみりおん at 21:28

2007年05月20日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第19話「預けられたコゼット」

わーい(嬉しい顔)  ストーリーは単純明快なのですが、なんでこんなに面白いのか…!  それは今までの積み重ねがしっかりしているから。伏線や土台が頑健で、隙のないお話。  伊達に世界の名作ではありません。  冒頭の描写。ジャンとフォーシュルヴァンとの会話は子供であるコゼットには難しくて解りませんが、自分がどこかに預けられるという事だけは理解出来ました。  ジャンもフォーシュルヴァンも良い人です。絶対大丈夫だよ、と言われれば普通の子供なら信頼するでしょう。 ..
posted by えみりおん at 00:30

2007年05月11日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第18話「忘れていた再会」

 帽子、襟巻き、鈴。  小道具を使うというのはお話作りとして基本なのですが、意外や最近のアニメではこの作品の様に綺麗に使いこなしている例はなかなか見られません。  コゼットがいつも抱いている蚊取り犬カトリーヌもその最たるもの。  元々寡黙なジャンと、その悲しい育ちにより、はしゃぐことをあまりしないコゼットとの間には、思ったより会話は多くありません。  「少女コゼット」と副題は付いていますが、主人公はジャン。なのでモノローグの殆どはジャンのもので、コゼットが..
posted by えみりおん at 10:58

2007年05月02日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第17話「迫り来るジャヴェール」

わーい(嬉しい顔)  金を恵んでいた事が裏目に出てしまったのが切ない。  座り込んでいた人の良さそうな浮浪者とは別に、恵んでもらった金で酒を買おうとしていたろくでなしとの対比で、もしかしたら人の良さそうな浮浪者が「誰かがあなたを追っているから逃げて下さい」…と助けてくれるかも、という期待を抱かせます。  それは今までジャンが施してきた善意に、人々が善意でそれを返して来た描写があちこちにあった為であり、しかしその浮浪者が顔を上げるとそれは何とジャヴェールだった…..
posted by えみりおん at 22:19

2007年04月23日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第16話「パリのゴルボー屋敷」

新たなる敵、ゴルボー出現! 強そうだよゴルボー!
 シリーズ中盤から微妙に乱れだした作画ですが、今回は良い感じに復活。  特にコゼットの帽子が風で飛ばされるシーンでは、帽子の動きが非常に良い演技をしており、ふわりふわりと優しく舞うように想い出の木に導いてくれる、母親の様になでやかな動き。  この様に物にしっかりした演技をさせてくれる作画を見ると、嬉しくなります。  そしてジャン・バルジャンがホイホイ金を出すあの摩訶不思議な描写の種明かしを、ババアの家捜しの緊..
posted by えみりおん at 19:48

2007年04月19日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第15話「二人の絆」

わーい(嬉しい顔)  恐ろしく素晴らしい構成。  コゼットはまだジャンに遠慮をしており、ジャンは自分と一緒にいる事によるコゼットの将来に不安を覚える所から物語りは始まります。  シュークリームも断り、ベッドではしゃいだ事を謝るコゼット。この小さい子にとってジャンはまだ「親切なおじさん」でしかありません。  そしてジャンも、コゼットの事を考えると、自分と一緒にいたらいけないのではと考えます。  勿論、サンプリスに預けるのが一番安全で合理的ではあるでしょう..
posted by えみりおん at 02:29

2007年04月09日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第14話「二人きりの旅」

 先週コゼットに着させた黒い服が喪服だというのは、ある程度勘の良い人ならすぐ解る事です。  しかし、名作劇場の本来の視聴者である子供たちは、恐らくまだそこまでの知識は無く、「今までボロを着させられてたのが、良い服を貰って良かったなぁ」程度に思っていた筈。  そこに今回はっきりとあの服は喪服だったんだ、と解らせる事で、「あ、これがドラマの面白さなんだ」と気付かせるテクニック。  ある意味、物語というのはこういう風に観るのですよ、と子供達に啓蒙しているシーンでもあり..
posted by えみりおん at 05:56

2007年04月05日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第13話「ジャン・ヴァルジャンとコゼット」

わーい(嬉しい顔)  キー!  真っ直ぐにズバッとコゼットを迎えに来た、とか言えば良いモノを、ジャン・バルジャンのこの回りくどいやり方がすげえヤキモキさせてくれて良い(笑)!  しかし我々はテナルディエ夫妻のやり口を散々見てきた訳なので、うかつには手を出せないと知っており。  実に上手い脚本。  しかも日本人が好きそうな大映テレビドラマの様なシチュエーション作り。  そしてハッピーエンドの中、ジャン・バルジャンはコゼットに着させる喪服を用意していまし..
posted by えみりおん at 04:23

2007年03月31日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第12話「ひとりぼっちのコゼット」

 やっぱりシナリオが巧いです。  ガブローシュの別れ際の言葉も、自分がよそにやられる事よりもコゼットの身を案じたものであり、だからコゼットが独りぼっちになる事を覚悟で、最後の友であるシュシュをガブローシュのもとへ走らせる行動に説得力が出ます。  また、ジャン・バルジャンが街道で休憩をとっている時に横目で睨んだ男性にヒヤリとさせられましたが、危機を救ってくれたのはその男性。  「散々苦労したお陰で、人を見る目には自信があるんでさあ」という台詞に、深く語られはしませ..
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2007年03月21日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第11話「サンプリスの嘘」

 サブタイでオチを教えちゃうのは勘弁…。  なんか物凄いスピードで逝っちゃったファンティーヌ。ベタベタな悲惨さを避けたかったのでしょうが、かなりの肩すかし感が。  当時のイラストではこんなにハッスルしてるファンティーヌでしたが…。  シスターの答えを鵜呑みにするジャヴェールがまた、「人の本質はそう簡単には変わらない」という信念を持つ彼らしくて良いエピソードかと。  またジャン・バルジャンのルパン三世なみの小道具と華麗な脱走がチトワラタ。  コゼットサイド..
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2007年03月14日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第10話「迷いのマドレーヌ」

 ド頭で関節が変な方向に曲がった腕と、尼さんのどっち見てるかわからない目を見て、もうダメだ、とか一瞬思っちゃいました。  が、その後に来たジャン・バルジャンの葛藤を描く演出力で、全ては吹き飛び。  何気なく置かれている水差しが、いつそれが溢れるかという心の不安定さを暗喩し、光射す中のぼやけた影に、それがジャヴェールではないかとハラハラさせ、司教のイメージが現れてからの絶妙なタメ、そして聖なる司教の直後に地獄の監獄と、右へ左へと振り回すこの演出力。  モノローグを..
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2007年03月04日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第9話「テナルディエの悪だくみ」

遂に作画崩壊しちゃったぞ。 どうすれバインダー!
 で、崩れて改めて作画というものの大切さが解りました。  テナルディエ夫人です。  今までこの夫婦がどれ程の悪行を繰り返して来ても、ちょっと間の抜けた、特にテナルディエ夫人の愛嬌ある仕草や表情を見せてくれたお陰でどこか憎めず、物語が陰惨にならずに済んでいました。  しかし、一旦作画が崩れ演出意図を読み取れないアニメーターが描くと、こうまで醜悪に見えてしまうものかと、驚きました。  他にも物理法則を無視し..
posted by えみりおん at 20:23

2007年02月25日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第8話「お母さんのスカート」

わーい(嬉しい顔)  さあドカンと来ました。  たった1話であそこまでやさぐれてしまう展開も、髪を切り、生臭市場で下働き、身体を壊し、お金を盗られ、警察に届けると物乞い扱い。  ここまで畳み込むように描かれ、更にあの凄まじい作画力の形相を見せられれば、視聴者は納得せざるを得ません。  経済的に貧しいのは、周囲の人の優しさがあればまだ何とかなるかも知れません。しかし心まで貧しくなった結果、疑心暗鬼になり、優しくしてくれた人に牙をむく程になってしまったらもう終わ..
posted by えみりおん at 23:29

2007年02月22日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第7話「迷子のエポニーヌ」

わーい(嬉しい顔)  どういう訳かコゼットよりも作画の良いテナルディエ夫人の顔がバシバシアップで来るもんだから、迫力満点(笑)。  そして今回はコンテ、レイアウトが素晴らしかった。  特に冒頭の水くみの一連。  玄関掃除→台所で水くみを命じられる→通った部屋でエポニーヌに意地悪を言われガブローシュがフォロー→シュシュがお供に→目を盗んでガブローシュがコゼットにあげるパンをくすねて追いかける→水くみをしてガブローシュ、シュシュとお話。  たった1分30秒..
posted by えみりおん at 18:25

2007年02月15日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第6話「コゼットの誕生日」

 おっと…息切れが始まりましたか。  メインキャラの顔アップの修正は出来ていますが、アゼルマの膝立ち歩きをはじめ動きの悪さが目立ちました。  酒屋のオヤジが出た直後に倒れたジャン・バルジャン。その音を聞いて入ってきたのはアラン、というのもキャラの物理的配置が変ですし、またカット繋ぎも不自然な部分が多々見られました。  ファンティーヌは誕生日には迎えに行ける、と言ってましたが、監督のおばさんも今日までの給金はやる、と言っており、つまりは満額で無くともそれに近い..
posted by えみりおん at 13:22

2007年02月11日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第5話「ジャヴェールの疑惑」

志村ー! うしろうしろー!
 と、思わず叫びたくなる展開がてんこ盛り。  で、あたしダメなのよ、こーゆーの。  作品の出来うんぬんじゃなくて、いや作品としてはかなりのハイレベルでしっかりしているからこそ伝わってくる、この焦燥感。  「おしん」の様に堪え忍ぶ事に自分を重ね合わせるのは、日本の高齢者の方々をはじめ発展途上のアジア圏に多いというリサーチがあるらしく、やはりそれは苦労を重ねてきた人々の心のよりどころでもあり。  ただ私が大した苦労をして来なかった..
posted by えみりおん at 03:26

2007年02月04日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第4話「お母さんの手紙」

 お話の構成が上手いので、ゆったりしたテンポでも楽しめます。  この様なアニメは今非常に貴重だと思いますので、頑張ってもらいたい。  お母さんからの手紙が読みたいコゼットは、エポニーヌへの届け物にて「学校」というものを知ります。そこでチラリと覗き見ただけでエポニーヌよりも早く単語を暗記出来た描写で、彼女の才覚が解ります。  そしてエポニーヌが心を寄せる少年と出逢わせ波乱の予感を見せ、帰りには新任の神父から自分の名前の綴りを教えて貰った事で、内容は解らないものの、何度..
posted by えみりおん at 00:56

2007年01月25日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第3話「新しい友達・シュシュ」

 この様な解りやすい本当に子供や家族向けのアニメというのは、手を抜こうと思えばそりゃもうこの上なく簡単に手を抜けるもので、しかもその手抜きが「子供向けだから」という言葉にすり替えられてまかり通ってしまう。  私はその様な子供騙しの子供向けアニメというのが虫酸が走るくらい大嫌いなのです。  無論、子供は理解力も人生経験も非常に少ないので、解りやすく伝える必要があります。台詞回しも単純化しなければなりませんし、速すぎる展開やコンテは子供や、特にご老人が着いてこられませ..
posted by えみりおん at 11:29

2007年01月18日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第2話「ジャン・ヴァルジャンの秘密」

 堅実な仕事をしております。  恐らく私自身が2話目でくじけるかと思っておりましたが、わりと気持ちよく観られて驚いています。  いえ、桜井監督、金春脚本でつまらなくなるとは思えませんが、私はあの名作劇場の緩いテンポがどうにも苦手で、やはりそれは伝統的に受け継がれている様で1話でのそれを観て、これは見続けるのは辛いかな、と思っていた次第です。  凝ったレイアウトは極力廃し、「私がジャン・ヴァルジャンなんだ…」とモノローグで語るこの名作劇場的な丁寧さ。  しか..
posted by えみりおん at 09:58

2007年01月11日

レ・ミゼラブル 少女コゼット 第1話「ファンティーヌとコゼット」

 なかなかベタな日本人向け泣かせと、オタク好みの萌え要素をミックスアレンジしてきたこの作品。  シンプルなキャラの輪郭線と淡々とした物語の進み方は、往年の名作劇場を彷彿させて、妙に懐かしい感じを受けました。  萌えと名作のミックス。  作品内容と違うところで論議が起きそうな感じではあります。  まずは様子見。
posted by えみりおん at 02:01