泣きながら、人形に付いたご飯粒を食べたり、マー社長にぽんぽん噛みつかれた時の半回転捻りとか至るカットに深い感情や強いインパクトがあり、無駄なシーンは一つもありません。
やはりこれが職人技というものでしょうね。
宮崎駿、富野御大が引退した後、トップに立つのはやはりこの人でしょう。
今回はアリア社長の一日。
アクアでの猫は人間並みの知能があるという事らしいのですが、下手な人がやると、くどい擬人化とかしてしまって、雰囲気をぶち壊しにする所ですが、マスコットという位置をしっかり踏まえた上で、人間側に寄りすぎない実にバランスの良い立ち位置で動かしてくれます。
お人形を届けるお話など、あれは人間の子供にやらせるとあざとくなってしまいますし、本物の猫にやらせるには嘘くさくなり。
世界観を生かしたまま、何気ない生活の中、ハートフルな物語を描く。
これぞ ARIA です。