オタクに成り立ての当時は通算50回くらいは見てたんですが、さすがに一時期飽きて、ここ10数年まともに通して見ていませんでした。
で、改めて見るとおいおい、というツッコミ所が結構あり。
完璧に見えたこの映画も、決してそうでは無い事を再認識した次第です。
ルパンとクラリスが初めて合った時、気絶したルパンにクラリスが手袋を外してそれをハンカチ代わりにする、というシーンでは、いくらなんでもその時指輪が一緒に取れてしまった事に気付かなかった、というのは無理がありすぎ。
薬を飲まされて自失しているクラリスの描写で、瞳孔を消す、というのも、宮崎アニメらしからぬ凡庸な演出でがっかり。
ただ、だからダメ、という事では当然無く、当時は神聖視までしていたこの作品も、人間が作ったものなんだ、という事をやっと理解出来た、という感じです。
もう何十回も見てるんですが、未だにカリオストロジャンプとかドキドキワクワクしますし、宇宙中継で偽札工場を暴く銭形と不二子のコンビネーションは痛快。
ラストのクサすぎる台詞も、それをクサく感じられない演出が素晴らしく、アニメ史に残る名シーンです。
10年、20年、間を空けて観たいアニメですね。
ルパン三世/ルパンVS複製人間(クローン)MUSIC FILE