牛乳の一件から「ありがとう」を覚えるまでの一連は、とても素晴らしかった。
紫にとっての当たり前が通らず、理不尽に殴られ、癇癪を起こしかける紫。
子供というのは癇癪を起こすと、もう引っ込みが効かなくなるものなのですが、自分の間違いに気持ちを切り替えて礼を言いに行く。
育ちの良さが解ります。
と同時に「痛いことはみんなこわいことだと思ってた」という台詞に、今までは紫の為にと「叱られて」いたのではなく、感情に任せて「怒られて」いた事が解ります。
五月雨荘の住人との会話もとてもシンプル。
シェイプアップされ無駄の無い台詞群がとても美しい。
紫のお着替えからお風呂シーンも萌えヲタ御用達みたいなリビドーを刺激するあざとさは一切無く、見ていて微笑ましい可愛らしさ。
つか、これは逆にマニア向けと言えばそうなんですが(笑)。
ラストで軽いスパイスはありましたが、スパイス止まりになっていたのが救い。
個人的には超常能力とかもうお腹いっぱいなんで、今回の様に真九郎と紫との交流を中心にしてもらいたいかなあ。
阿蘇小国 ジャージー牛乳 500ml