影からガーディアンを支えていた聡明な撫子が消え、言葉ではなくその行動力で皆を引っ張っていた空海も卒業。
そんな一つの季節が終わる事に、寂しさと悲しさを募らせていたあむ。
そんなあむが、一つの答えを導き出すまで。
やはり家庭環境に問題があった様な幾斗。
そんな彼が女の子達を「助けてしまう」シーンが実に上手かった。
あんな夜の盛り場を歩いている女の子達も自業自得。
それを助けようと寄ってきた中年男性も体力の差と護るべき家庭があり、すごすごと退散。
その様子を見ていた幾斗の目は冷めており、不良達も女の子達も中年男性も、彼にとってはどうでもいい事。
「つまんない連中」。
不良達がそれに気付いて幾斗に絡んできたから、夢破れて自暴自棄になっていた彼は鬱憤晴らしをした。
それだけの事。
女の子達は結果的に助けられてしまっただけで、当の女の子達も必死に警察を呼ぶでなく、まるで人事の様な口ぶりでした。
そんな幾斗を助け、「やがて終わる遊園地(夢という乗り物を選ぶ時間)」で無理矢理彼と遊ぶあむは、一つの終わりは一つの始まりなんだ、という答えを導き出しました。
今回のポイントはここですね。
主人公が自分で答えを導き出した事。
普通のお話ですと、ラストで空海が教えてくれて、空海ありがとう、あたし頑張るね! と終わる所。
しかし、そんな空海の先を打ち、「これがあたしの出した答えだよ」と胸を張って彼に伝え、「合格!」と言わせるこのニクさ。
何とも凛々しい主人公じゃないですか。
あむちゃんかっこいー!
各話の出来不出来が大きいこのアニメですが、やはり締める所は締めてくれます。
ほんの少しだけ作画のバラツキが気になった程度かしら。
あと、サブタイでネタバラシはやめてね。
さあ、次回から新展開。
楽しみにさせていただきます。
『PS2』SIMPLE2000 Vol.33THE ジェットコースター 遊園地をつくろう!