正直、なんでアリスでこんなに引っ張るんだろう、とか思ってたら、こーゆー事だったんですね。
アテナが空を見上げると、普通なら次のカットで空をそのまま撮すのでしょうが、そこには水面に映る太陽が。
このアニメで度々見るショットですが、水(地面)と空との境界を曖昧にする、という演出が、ファンタジックで素敵です。
そしてその太陽は雲に隠れ、風が吹き、アリスはちゃんと受かってくれるだろうか、というアテナの不安な心を見せ、「そろそろ行きましょうか」と急かします。
水道から降りてきた姫屋の女の子は表情が強張っており、恐らく落ちてしまったのでしょう。
それでも「頑張ってね」とアリスに声をかけられる強さに、彼女の未来が見えます。
「歌の心」を弟子に伝えるアテナが、初めて見せる厳しい表情。
一つの季節を終えて、世界がオレンジ色に染まる時間帯の中、綺麗に物語が収束して行きました。
あー、なんか記憶に遠いけど、灯里もこんな事やったよなぁ?
もう三年近く前かぁ…。
ここに来て「終わりますよ」というお話が、どっと押し寄せて来て、この三期である程度の区切りを付けるみたいです。
序盤結構苦しかった三期ですが、尻上がりに良くなってきて、このまま綺麗に終わって欲しいですね。
<LOVE!シネマ2500シリーズ>[DVDソフト] 卒業 デジタルニューマスター版