何だかんだ言いつつも、水銀燈が出てきたら雛苺を自分の後に隠す辺り、家来思いの良いご主人様です。
しかしそれにしても主人公です。
自分を隠す大きなジャンパーに深い帽子。多分姉がいつも置いているんだろう靴をじっと見つめ、顔を上げると玄関までの距離が果てしなく遠く感じる。
そこまでして外に出ようと思ったのは、雛苺の為…と思いたいんですが、結局は自分の為なんですよね。
戻りたいのに戻れない雛苺。外に出たいのに出ないジュン。
外に出るきっかけを作ったのは確かに雛苺ではあるんですが、未だ自分の前にかたくなに壁を作っているジュンが、ついこないだ出会ったばかりの雛苺の為にそこまでするかと言われれば、説得力の面で首を横に振らざるを得ないでしょう。
多分毎回やることになるんだろう、冒頭のトボけたご家庭コントは実に楽しい。それらドールや姉たちとの交流を通じて、より深いジュンの掘り下げが期待されるところです。
ちょっと15度ぐらいずれてるかもね。
真田もそこそこよく頑張ってる。良きかな。
作画が相変わらず辛いけど、役者さんの力で萌えパワーアップ。
負けず嫌いというのはちょっと違いますな。
依怙地性分と言うべきね。
上から見下ろす真紅に、下からご機嫌を伺うお姉ちゃん。そしてトラブルメーカーの雛苺と、キャラ配置はかなり良く出来てますし、外に出られないとしても、十分ドラマは作れるでしょう。
テーマが深刻なので、ジュンのリアクションは怒るよりも「トホホ系」が良いかも知れませんね。