飛べなかった鶏に「地べた」と名前を付け、その「地べた」が見ている前で告白。
そして「飛ぶ」筈の空に向かってではなく、地べたに這いつくばっての告白。
「乃絵が好きだ」と言われてからじわじわと赤くなる顔とか、あまりの初々しさにリモコンを握りつぶしたくなるのですが、しかしそれは「地べた」での出来事。
眞一郎は勿論の事、色ボケでクランクランしちゃってる当の乃絵でさえ、その事には気付いていない様です。
地球の重力に魂を捕らわれてしまった二人は、ニュータイプにはなれないのでしょうか?
いえ、しかし飛べない鶏である「地べた」は飛べないからダメだ、というのは乃絵の一方的な言いぐさであり、「地べた」の凡庸だけれどそれなりに安穏と暮らしている描写を見るに、「飛翔」というものがこの物語の最終テーマなのか、と聞かれれば、私はかなり懐疑的です。
「地べた」がアンチテーゼだとしたら、もう少し醜悪な描き方をするのではないでしょうか。
また、EDにて雷轟丸はみんなとは逆の方向に空高く「飛翔」して行きましたが、登場キャラ全員が楽しそうに着いていくのは、「地べた」の後ろである、という点が物凄く興味を惹かれる所です。
さあ何とも面白い展開になってきました。
true tears vol.1