素晴らしい映像美。
ここまでやれるのはサトジュンかなぁ、と思ってテロップを見たら、布施木一喜さん。
ARIAでは1期から関わっている方ですが、脚本、コンテ、演出と実質上1話丸ごと作り上げたのは、今回が初めてではないでしょうか。
何度も挟み込まれる時を告げる鐘の音がアバンで聞こえた時、その時計台の後ろに飛行船を配置させて、視聴者の気持ちを誘導させる演出。
アリシアにスッと虚を突かれた時、アリスの顔アップの後ろで、はげ落ちた壁を配置する大道具を使ったモンタージュ。
かと思えば机の下で動く足で演技をさせてみたり、アリア社長の「意味のある無駄な動き」などの小技もあり。
鐘の音も、多分アリスの気持ちにシンクロさせて微妙に音色を変えているっぽい感じ。
相当入れ込んで作っているのが伝わりますが、「見てろ、凄いモノを作ってやるぜ!」という暑苦しい気負いは、こちらに全く伝わらず、何とも気持ちの良い空気感だけが心を伝って行きました。
3期で辛かった語りすぎは今回はありません。
これだけの映像美、説得力があれば、台詞なんて必要無いのです。
正直、序盤は相当辛かった3期ですが、やっとエンジンが掛かってきましたか。
何とも嬉しい事です。
魔法のほめ言葉


