
今回は素晴らしかった。
冒頭から舞い散る薔薇の花びらとクローバーが、どんな伏線になっているのかな、とわくわくしていたら、あの様な形で結実するとは。
しかも晃に薔薇のハートをくれたのが、同じ悩みで打ち拉がれていた藍華で、彼女から貰った心を再び藍華に返す、という構成。
更に(これは後付けかも知れませんが)クリムゾン・ローズという通り名が藍華から貰った花びらから取った、というオマケ付き。
いや、何ともドラマチックです。
作画も癖が無く、それでいて非常に堅実。
藍華の眉の動き、指の動きで彼女の動揺が手に取るように解ります。
また水面の揺れをローアングルで捉えた煽りから、何とも気持ちの良いカモメの飛翔の動きで、素晴らしいカタルシスを見せてくれたラストシーン。
一つだけ難を言いますと、今回はかなり押さえた方ですが、それでもセリフで語りすぎ。
これだけの作画力、演出力で十分過ぎるほど「心」を表現できているのに、ペラペラと口で心情を語ってしまっては台無しなんですよね…。
特に今期にそれは強く、もしかしたら「空気アニメ」とか「何も起きないアニメ」とか周囲から言われたのを気にして、レベルを落として迎合してしまっているのでしょうか?
そう言われている事は確かにありますが、決してそれは悪い意味で言われているとは思えず、もっと自信を持って「映像詩」を作って欲しいと思います。
ま、気を取り直して、満足満足。
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