本当にこの作品、心理描写が巧いですよねえ。
Aパート、色々とスイッチを押して欲しいんだけど自分はそれを望んでないよ、というポーズを取るオギーと、その様なスイッチには触れてはいけないものだ、というスタンスの笹原。
この微妙なやり取りにヤキモキする大野さんでしたが、その大野さんの友人として登場してきたヤンキーオタクガールズ。
Bパート、言葉の壁を前にテンパる斑目でしたが、天才の本能とでも言いましょうか、自然体で接する高坂に、驚愕と共にコンプレックスが。
そして、「こいつになら春日部さんとお似合いだな」と諦めてしまいます。
それに一瞬気付いたアンジェラは、続くスージーの(多分)悪気の無い猛烈な毒舌攻撃に愛想笑いで取り繕う斑目の性格を、一目で見抜きます。
以心伝心は日本人の持つ美徳。
でも、口に出さなければ解らないよ。
終始一貫してこのテーマが輝いていた美しいシナリオ。
アンジェラと会長のポップに挟まれた斑目とか、汗をかく缶のお茶とか、モンタージュも綺麗に決まっている演出。
作画が微妙だった所もありましたが、相変わらず非常に高いクオリティを持ったドラマを展開してくれており、毎回安心して観られるアニメです。
これがアニメビジネスだ