わくわくする雛子の子供っぽさと同時に、経済的に恵まれた環境にいる事、そして雛子の年齢も解り、更に後に11才の誕生日だった、という伏線にもなっており。
無駄も説明臭さも無い上に情報量が多い、実に巧い見せ方です。
ただ、全体的にのっぺりとした画面構成や辛い作画に腰が砕ける所があり。
奇をてらうことの無い堅実なお話なだけに、根っこの土台が揺らいでいるので、下手をすると子供騙しに見えてしまうのが恐い作品。
今回メインを張っていた二人の演技も正直辛く、付いてる方の若月の声がして初めて音響が引き締まった、というのも色々問題かと。
良い物を持っている作品なのですが、技術の格差にムラが多いのが一番の不安点です。
キミと夜空と坂道と/いとうかなこ[CD]