バンブーブレード 第６話「川添珠姫と遅刻の武礼葉」

　うん、今までで一番面白かった。

　剣道をやっている人には失礼な物言いでしょうが、技術を駆使した正しい試合展開より、キャラの個性のぶつかり合いによる駆け引きで展開される試合。

　これこそが正しい映像娯楽作品。
　武道は武道、エンターテイメントはエンターテイメントです。

　大将戦の演出がまた良い感じで、タマちゃんの圧倒的な強さを魅せるのに、激しい攻防戦などををダラダラと描く事はしません。

　その体格差でプレッシャーを与えようとした摩耶でしたが、逆にタマちゃんに気迫負けし、間髪入れずに二本取られてしまいます。

　静と動の迫力、そしてタマちゃんの強さが猛烈に伝わって来る見事な演出。
　下手にバカスカ打ち合って「くそう！」とかやり合うより、この様なキレのある見せ方の方が効果的です。

　真っ直ぐなキリノと腹黒い優梨との試合も楽しく、常に相手の裏をかいて騙してやろう、と考えている優梨は、相手も自分と同じだという思い込みでフェイントが来ると読んだ所を、ストレートに面を叩き込まれて勝負あり。

　反則ギリギリの汚い手で転ばせた優梨の手を取らず、自分で立ち上がるキリノが頼もしく、とても凛々しい。

　剣道の腕こそはタマちゃんに劣りますが、まさに主将の貫禄です。

　キャラクターが生き生きしているので、どの試合も楽しい。
　剣道のルールを知らなくても楽しい。

　これぞアニメの醍醐味です。



もしかして、タマちゃん？