2007年10月14日

電脳コイル 第20話「カンナとヤサコ」

わーい(嬉しい顔)

「ハラケンの事が…好きだった」

 それはヤサコにしか聞こえない声。
 ハラケンに「好きだった」という言葉だけうまく誤魔化して伝える事も出来たはず。

 「主人公がそんな事しちゃいかん!」と、私の心の中の理性が叫んだのですが、「構わん、誤魔化しちゃえ!」と、そそのかしたくなる気持ちも同時に沸きました。

 だってさぁ、ヤサコ可哀想すぎるじゃん!

 好きなのに全然振り向いてくれない男の子、もう自分に構わないでくれ、とまで言ったハラケン。

 そんな好きな男の子に「取り憑いた」カンナ。
 なまじ変な力があるものだから、その二人が好き合っていた事を伝える通訳なんて仕事をするハメになり。

 恋する小学生の女の子、ヤサコにとって余りにも酷な仕事。

 しかし、ヤサコはカンナの気持ちをそのまま伝えます。
 この時の心境は、本当に身が割かれる思いだったでしょう。

「さようならケンイチ。もう自分を責めないで」

 そしてカンナは続いてこう言いました。

「ヤサコ、ケンイチを…お願い」

 その時、初めてカンナの「目」が映されました。
 人格の象徴であるその目は、悲しそうで、でもほんの少し優しさが垣間見られました。

 ヤサコがこの時、カンナの言葉を誤魔化して伝えていたら、カンナはこの言葉をヤサコに伝えなかったでしょう。

 ゾクッとしました。

 そうだよ、正しい行いは報われるんだよ。
 これが本当に美しいジュヴナイルなんだよ!


 後先考えずに無茶な行動をする主人公や子供達。
 その尻ぬぐいは大人達がします。

 それで良いんです。
 それが大人の仕事なんですから。

 …あれ? オバチャン大人?(笑)

 まだまだ感想書き足りないのですが、また際限なく文章量が増えそうなので、ここぞという根幹の部分だけに留めて、次回を楽しみにさせていただきます。

posted by えみりおん at 06:03| Comment(5) | TrackBack(22) | アニメ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
文句言わせて。
仮にも一つのクライマックスならば、もう少しカットを工夫できんものか。
ハラケンの抑えられた押し込められた感情を表現するにも、
もっと仕草をつけて良いではないか。
とにかく画面造りが画一的すぎる。出崎に教えてもらいなさい。桜井でもいいよ。
Posted by MUK at 2007年10月16日 04:32
 え〜、そんなに言うほどかなぁ、と思って音を消して4倍速で見てみましたが、確かに。

 電脳空間から逃げるヤサコのシーン以外、空間内で終始二人がボケラ〜っとしてるのは、そういう演出かも知れず。
 京子の時も殆ど同じ反応でしたし。
 若しくは、原画さんの癖か。

 しかし、あのシーンは確かに足りないものはありましたね。
Posted by えみりおん at 2007年10月16日 05:58
こんばんわ!

あー、もうね
ハラケンとカンナが狭間交差点で相対するシーンは
本当にスゴイシーンでしたねぇ、、、


もう、スゴイとしか言えないんです
言葉にしたら、何か大事なところが薄れていきそうな、、、
あの場面は完璧に、物語に弾きこまれてしまい
画面に釘付けでした、、、



でも、MUKさんの言う事も気になり見返してみたのですが
確かにもうちょっと画面の工夫が出来る余地はあったのかもしれません

ただ、ヤサコの視点という意味では
あれでもいいんじゃないでしょうかね
ハラケンにフォーカスしすぎると
あの後のヤサコの告白のシーンが浮く気がしますし
Posted by いーじす at 2007年10月16日 18:56
いーじすさん、こんにちは。

「とおりゃんせ」「交差点」「ふみきり」
子供にも解りやすい、こちらとあちらの境界のメタファー。
台詞を必要としないシナリオと演出は、やはり心に訴えて来ますね。

んで、MUKさんは私なんぞが足下に及ばない程の熟年辛口批評してくるんで、アッチの世界のレビュアーと言いましょうか(失礼(笑))。

最近、私の感想もかなり抑えめですからねえ…w。
Posted by えみりおん at 2007年10月18日 15:28
いーじすさん、誤解の無い様に。
尋常なものだったら諦めて文句も言いませんので。
横パンとバストショットばっかでアホかと言う事。

ちなみにジュブナイルだったら、最近講談社の青い鳥文庫で
七時間目シリーズという凄いモンに出会ったので
おなかいっぱいです。

好きなもの突き放す事って、最近の若い人できないのかな。
まあ、アッチの世界なのかもねw
Posted by MUK at 2007年10月21日 00:54
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