正直、内容はどうでも良い。
どうにもまずいんじゃないかと思うのは、「誠死ね」という言葉が、「こんにちは」とかと同じ感覚で広まっている事。
勿論これはフィクション。
私も北斗の拳とかで悪漢が爆散させられたり、時代劇で人が斬り殺されるシーンを見てスカッとします。
元々人間には破壊願望がありますし、学校や仕事でイライラした時に、戦争映画で建物を破壊したり人が死んだりするシーンを見て、自分がしたかった事を映画に托してスッキリするものです。
そんな人達に「戦争はいけない!」「人が死ぬシーンを見て喜んで恥ずかしくないのか!」とか言うのは無粋というもの。
エロに関しても全く同じです。
低俗な娯楽作品、上等。
エログロナンセンス。サブカルチャーこそが人間の根源欲求を突き動かし、メインカルチャーの尻をチクチクと針で刺すようにして支えている訳ですから。
ただ、今回あまりに「誠死ね」という言葉が安易に飛び交い、尚かつどうも一部の人は本気で言っているフシもあります。
私が子供の頃、母親に「ババア死ね」とか言ってしまった時、側にいた祖母から「死ねなんて言葉は絶対に口に出してはいけない」、とこっぴどく叱られました。
その母親からも、私が疲れてクタクタになって「もう死にそう〜」とか口にした時に、同じように「軽々しく死ぬなんて言葉を使ってはいけない」と言われました。
その頭に思っても「死」という言葉を口にしてはならない、という躾けのお陰で、「死」というもの、そしてその言葉が、当時理解こそ出来ませんでしたが特別なものなんだ、という事だけは感じました。
「がんばりまーす」「わかりましたー」
「ありがとうございましたー」
「ありがとうございましたー」
子供の頃学校で復誦させられた言葉です。
何度も言わされている内に頭がマヒして、頑張る事も理解も、ありがとうという気持ちすら薄れて来たのを覚えています。
「死ね」
この言葉は、最期の最期の時の為に取っておこうではありませんか。
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