おおきく振りかぶって 第２４話「決着」

　変化球に逃げたい三橋に、阿部は「ここは三星じゃないからな、投げられないなら替わってくれ」と叫ぶ。

　阿部の大胆な演技に一瞬キョドってしまうモモカンが可愛く、その直後に「監督」である自分の立場を思いだし、三橋に頷きます。

　ギリギリまでコップに水が溜まり今にも溢れそうな、そんな三橋の心。

　投げたい、でも恐い。

「えへ？」「エヘ？」

　テンパり表現でこれを持ってくる辺りの演出の凄さ（笑）。

　今まで一人だけで試合をしてきた三橋は、自分のせいでこのチームを負けさせてしまう、と恐れます。

　しかし…

「お前の投げる球なら誰も文句ねえから！」
「おーっ！」

　三橋は困惑します。
　何故みんな怒ってないんだろう。

　ここまで来てまだ「仲間」というものを理解出来ない三橋。
　張り込んだ根はかなり深いです。
　そう思うと和解はしたものの、三星野球部が三橋に対してして来た事が、いかに恐ろしいものだったかが解ります。

　今回はシリーズ構成の黒田洋介さんの脚本、監督の水島努さんの絵コンテ、演出。そして総作画監督の吉田隆彦さんの作監と、全力で投げて来ました。

　素晴らしい映像を見せてくれ、ただただ嘆息が漏れるのみ。

Comments

２回見て２回ボロ泣きしました笑
いやぁ〜気持の良い涙でした。

作監補６人とゆう体制は、普通、緊急事態、非常事態に用いられる手段で出来上がりも絵の統制が取れず最悪の状態（落とす）を回避する為の最後の手段なのですが、今回のソレは総力戦って感じがビシバシ伝わってきて震えました。

あえて言わせてもらえるなら、
おい、日テレ！リバイバルだか何だか知らないが
いまさらヤマトだなんだと放送するなら
おおぶりをゴールデンで再放送しろよ！と言いたい気分です。昨今のアニメじゃ視聴率が取れないからって過去の名作（という事になってる）にすがるＴＶ業界に絶望した！
すみません、好き勝手書き込んでしまいました・・・

Posted by 八雲 at 2007年09月21日 20:59

八雲さん、こんにちは。

　いえいえ、本当におっしゃる通りです。

　マニアックだったり重すぎたりする作品は深夜に飛ばされる事にはなるとは思いますが、この実直な青春ドラマをゴールデンでやらずに、何のＴＶ業界でしょうか。

　解ってはいるけれど身動きが取れないのか、若しくは本当に存在すら知らないのか。
　まさかとは思うけどこのアニメの素晴らしさを、映像に携わっているプロが解らないのか…？

　少年達にこのアニメを見せずしてどうするのでしょうか。

　今一度、編成のやりかたというのを考え直していただきたいものですね。

Posted by えみりおん at 2007年09月21日 23:12

TBどうもありがとうございます☆
アニメのほか、コミックや声優さんなどについて
書いてる「王×冠」というブログをやっております。
今後ともよろしくお願いします！

Posted by ウサギ耳 at 2007年09月22日 00:40

ウサギ耳さん、こんにちは。

　そちらの感想ではもう、滝のように泣いていらっしゃる様で（笑）。
　やはり青春アニメはこうありたいですね。

Posted by えみりおん at 2007年09月23日 07:37