この手の物語は、現実とファンタジーのすり合わせが一番難しい訳で、そう言われてみれば、やはり80年代に作られたスピルバーグのE.T.が、それの見事な融合を見せており、今回はそのオマージュ。
同時に湾岸戦争の時代でもあり、自衛隊やら中曽根やらキナ臭いモノを出しては来てますが、そこに押しつけがましい思想はなく、ただただ楽しいドタバタに終始したのは評価できます。
特に驚いたのは、視点が完全に「中学生」に据えられていた事。
あの時代、中学生だったら、総理大臣は偉い人だし、後は政府に任せておけば大丈夫よね、と思っちゃって、呑気にお土産とか買ってる間にズルい政治家に騙されちゃったりして。
専守防衛で切り抜けるゆりえたんも、現役中学生ならでは。
朝の食卓から始まって、国家規模のドタバタ、そしてまた瀬戸内に戻ってチョンと落とす。
いや、よく24分に収めたもんです。うん。