天元突破グレンラガン 第１９話「生き残るんだどんな手段を使っても」

　白黒がはっきりせず、誰もが正しく誰もが間違っている。
　これをメリハリ良く見せるのは、かなりのテクニックが必要とされます。

　リアルロボット路線に移行してから、また加減を知らないひたすら陰鬱な展開が続くのか、と思っていたら、意外やとても良いバランス。

　根幹のシリアス展開の合間に、病室での愚痴、リーロンのギャグ、乳揺れなどの息抜きをしっかり用意しており、良い意味でガイナっぽくない作りで、好感が持てます。

　極端なロングと極端なアップとの切り替えはエヴァンゲリオンで庵野監督が多用していたアングルで、強い緊張感と共に、妙な現実との剥離感を感じさせてくれます。

　私、自分は絶対にスーパーロボット派だと思っていたのですが、コッチ側なのかも知れません。