優しくて頼れるお兄さん、という部分をずっと描いてきたぶん、この様な一面をみせてくれると嬉しくなります。
私はお笑い番組のドッキリとかで先輩芸人が後輩を怒っているシーンを観るだけで不快になるタチで、普段社会でストレスの溜まる生活していて、何でテレビ観てまで不快な気持ちにならなきゃいかんのよ、と腹立たしく思う訳。
しかし思えばあれほど神経質そうな斬鬼でさえ一度も怒ったところを見せていませんし、今回の響鬼にしてもコミカルなシーンを随所に挟んでおり、ドラマを見ている視聴者を不快にさせないぞ、というポリシーがはっきり伝わってきます。
これをストレートに作ってしまえば、不本意な特訓を受けさせられる戸田山と青二才に対する響鬼の苛立ち、という構図で真っ向から対立させてしまったりする訳で、それを避けつつ尚かつそれを逆手に取ってコミカルな方向に持って行く辺り、スタッフの暖かさが嬉しい1作。
ねー、誰も日曜の朝から不愉快なドラマなんか見たくないよねー。