おおきく振りかぶって 第１４話「挑め！」

　上手奥から下手奥（←）へ移動しながら「今にも降りそうだな」。
　それを受けて下手奥から上手斜め上（→）の空を眺めると、上手手前から阿部がフレームイン（←）してきて、カット切り替わり。

　この時、阿部はフレーム外にいる主人公である三橋に声をかけている為、背後ＢＧにおける天気の会話よりも強く流れる必要があります。

　そしてカット切り替わり、前カット上手からの助走を経て、そのままスイング・バイにて上手阿部の背中舐めから、下手の三橋に「手ぇ貸せ」（←←）。
　それを受けた下手奥の三橋が上手阿部のもとに、力強く走り寄ってくる（→→）。

　これが映像の力。
　やっぱこの作品、コンテが上手いですよ。

　微妙に阿部が、三橋の心を読み損なっている辺り、人間臭くて嬉しい。
　その三橋はと言うと中学時代、次第に「応援」されなくなった過去により、まだ「応援」そのものに対する力に感心が無いフシがあり。
　相手チームの応援にビビっていなかったのも、自分自身に対する「攻撃」では無いのでやはりこれも感心が無かった、という解釈も出来ます。

　隙だらけの作品ですと、脚本や演出のミスなのか、その奥に何か深読みするものがあるのかで迷ってしまい。

　隙のない作品には、深読みであれこれ空想出来る楽しみがあります。

Comments

ＴＢがお返しできなかったので、コメントにかえさせていただきます♪

野球さほど詳しくないのですが、ようやくシンカーがどういうものか分かった初心者です（苦笑）
基本的に特に深読みせずにみていますが、阿部君と三橋の仲は深読みしてみたり(((( ;ﾟдﾟ)))ｱﾜﾜﾜﾜ
漫画の絵は苦手でしたが、アニメのほうはハマってます！

Posted by ジャスタウェイ at 2007年07月15日 10:33

>ＴＢがお返しできなかったので

　いえいえ、ちゃんとＴＢされております。
　ありがとうございます。


>ようやくシンカーがどういうものか

　偉そうな感想書いてますが、実は私もシンカーって何だ？　状態です。


>、阿部君と三橋の仲は深読みしてみたり(((( ;ﾟдﾟ)))ｱﾜﾜﾜﾜ

　三橋は男の私から見ても可愛いと思うし、わりと阿部の考えすぎによる微妙な読み違いも可愛く。

　マンガは未読ですが、メンタル面から攻める野球マンガってのは目新しく、その辺は原作の力であり、それを見事に映像化したアニメスタッフの力量も素晴らしく。

　電脳コイルと共に、一番安心して観られるアニメですよね。

Posted by えみりおん at 2007年07月15日 15:05