
200年も前にポーレットのあんな萌え絵を描ける人がいたなんて、芸術の街恐るべし。
作画はさすがにフォローの仕様がない程酷かったのですが、それ以外はとても良い感じ。
特に今まで何となく気持ちが悪かったのは、ABCの友の連中がマリウスの事をどう思っているのかがはっきりしなかった点。
同士と見ているのは解るのですが、そこに友情はあるのか。単に世間知らずのお坊ちゃんを言葉巧みに鉄砲玉にでも使おうとしているのではないか、とも感じ取れてしまい。
そこで今回、政治や革命から離れ、初めてマリウスを友人として扱ったエピソードを入れてくれたお陰で、かなり気が楽になりました。
挙動不審な子を追って全員で走り出し、せっかくデートにと呼んだ女の子達は完全放置プレイ。
その女の子達は、というと「あれあれ、まただわ。困った人達ね」という思いが彼女達の表情から(酷い作画ながら)伝わってきて、愛すべき単純な男共という描写と共に、直情径行な危険さの伏線にもなっている、という実に巧いエピソードです。
この心温まる1話さえ描いてくれたので、後はもうこの連中、心おきなく革命でおっ死んでくれても良いよ(笑)。
「母さんはあたしを捨てたんだ」、というポーレットの言葉をそのまんま受け取って「酷い母親だな!」と一蹴りすると「違う!」と逆ギレされるマリウスには笑った。
なんか愛すべきバカ、という感じで、最近なんだかマリウスの事を好きになってきちゃった私です。
作画はボロボロでも、お話がしっかりしていれば、楽しめるもんですね。