どうも日本人というのは執拗に血の繋がりに拘る事が多く、抱き合って「おお娘よ」とかは無理としても、何かの形で小十乃と心が通っちゃったりしたらどうしよう、とかヒヤヒヤしてましたが、キッパリと決別してくれて清々しかった。
しかしここまで盛り上げておいて、決着はラスボスの自殺というのはどうでしょう。
勿論、物理的には小十乃自身がジャッジメントとして手を下しましたが、それはユアンが望んだ事。
物凄くぶっちゃけた言い方をすれば、ユアン達は(多分)自分で死ぬことが出来なかった為、小十乃のジャッジメントを自殺するための道具として使った、という事になるかと。
物語の幕引きの決定権が、主人公に無かった、という点が実に残念でした。
独特のヘンなセンスや、ゴスロリを纏ったロリ達がフリルスカートをピラピラさせながら大暴れ、というキュートでインパクトのあるビジュアル。
これでもか、という程に散りばめられた伏線は、かなり綺麗に回収されていて、その構成力には拍手です。
しかし、足りていなかったのは細部への各種フォローや説得力。
全体を通しては、名作になりそこねた意欲作、または怪作、という感じでしょうか。
傑作回の12話でも見直して寝ることにします。
PS.
このアニメが始まってから「ロリ」でここに辿り着く皆さんが増えました(笑)。