ラストでの会話も、一見すず達への思いやりに満ちている様に聞こえますが、言葉の裏を返せば、すずが一所懸命なのを見たり、とんかつの誕生日でもなければ、チャンスさえあればいつでもここから出たいんだ、と受け取れてしまうのです。
この島でどんなに楽しい暮らしの描写があっても、心の奥底では実は楽しんでいない。
これでは見ている方も、正直しんどいです。
スタートレック・ヴォイジャーというSFドラマがありました。
宇宙船のクルー達はひょんな事から遙か彼方の宇宙に飛ばされてしまい、70年以上かかる故郷へ向けて彼らは帰還して行く、という物語です。
当初はクルーが故郷へ帰りたい帰りたい、と毎回グダグダと愚痴をこぼす様な展開で、あっという間に視聴率は低下。
そこで、皆が積極的にこの旅を楽しむ形に軌道修正したら、視聴率は一気に盛り返した、というエピソードを聞きました。
色々他のドラマなどから、学んで欲しい気がします。
と、毎回グダグダと愚痴っている私の感想ですが(笑)、作画は一気に盛り返し。
当初1〜2話にあった「動きの楽しさ」は余すところ無く弾けており、それだけでも見て良かったな、と思えます。
見てて楽しいアニメを期待します。