電脳コイル 第４話「大黒市黒客クラブ」

　今回の見所は、目で見る電脳戦。

　陣地を構えて地の利と物量で迫るダイチ達、反則アイテムで単独立ち回るイサコ、メガばあから貰った御札で脇から情報搾取を狙うフミエ。
　三者の攻防がまた素晴らしいビジュアルイメージとして映像化されており、何ともエキサイティング。
　…でも、最後は癇癪玉を持って走って突っ込んでくダイチ達が笑える。わんぱくで良いなあ。

　そして電脳アイテムのイタズラに対して先生が「…またかよ」という顔をしていたのが上手い。

　この世界での電脳戦は、子供達に身体的な危害を加えるものでは無い、というのが大きなポイント。

　その代わり失うのは、繰り返し言われる「お年玉２年分」という、子供にとっては切実なもの。
　我々で言ったら、ＨＤＤが飛んで何年もかけて溜め込んだ数万枚に及ぶエロ画像が一瞬で消えた、とかそーゆーレベル（笑）。

　大人にとってはくだらない事でも、子供達に取っては飯も喉に通らなくなるようなショック。
　あの先生の反応は、その辺をシンプルに、そして解りやすく見せてくれていました。

　しかし、しかしですよ？
　こいつらのやってる事って、数十年前の子供達と何ら変わりないんですよ。

　竹藪や洞穴の中に秘密基地を作ったり、泥を溜め込んだ落とし穴を掘ったり、巧妙に罠を仕掛けてバクチクを炸裂させたり、とかね。

　その数十年前に存在したガキ共のイタズラ精神が、ダイチというキャラに残っていて、未来でも子供達のヤンチャさは全く変わらないんだよという、希望のある世界観。

　そして何よりも見ていて痛快で楽しいですからね。

　イサコも昨今のアニメにありがちな様に、そう簡単に日和らないのも嬉しい。
　イサコをツンデレとか言う人もいますが、そんなテンプレートなキャラでは無いでしょうね。

　そして気になるのは、「不具合のある」らしき電脳アイテムを使っているイサコ。
　イサコとそのペットの目が、カチカチと赤く光る描写は前々からありました。
　赤い点滅は万国共通の危険を表すサインでもあり、イサコの身に何か不調が来るのでは、というハラハラ感もあります。

　いや今週も面白かった！
　早く来週来い！！

後記
　これを書いてた頃はまだ設定が掴みきれていなかったのですが、先生はメガネをかけていないので何やってるのか解らなかったんですね…。

Comments

　こんにちは！
たまに面白い作品を提供してくれる、
NHKに感謝なのですが、
「電脳コイル」面白いです！
　今期は「ひとひら」も「大きく振りかぶって」も
面白いので毎週楽しみです！

　では、

Posted by まるとんとん at 2007年06月02日 20:29

まるとんとんさん、こんにちは。

電脳世界というと、やはり攻殻機動隊の影響が強くて他の作品とか見てもハードな内容の物が多いのですが、これは子供の視点で目新しいですよね。

変に説明しすぎずに、目で見る楽しさに重きを置いてるのがステキ。

ＮＨＫならではですね。

Posted by えみりおん at 2007年06月02日 20:39