更に逃げるエマと追いかけるウィリアム。スカートが邪魔をする女性の足に、必死の筈の若く健脚なウィリアムが追いつけない、というのは余りに嘘っぽい。
またヴィヴィーが階段を滑り降りるシーン、倒れたウィリアムが立ち上がるシーンなど、今回は作画が少し微妙でした。
しかし、やはり上手いなと思ったのはジョーンズ家との縁談の話を進めようとするキャンベル婦人に対し、一言給仕に「音を立てるな!」とだけ言い放つ夫。
この一言だけで、キャンベル子爵が「社交界の新参者」とされているジョーンズ家に対して、快く思っていないという事が、強く伝わってきます。
直接的で無駄な説明台詞は一切廃し、鋭い仕草や一言だけで事の本質を表す、この構成の妙は天才的です。
そろそろ終了近く。楽しみにさせていただきます。