微妙に動画に乱れはありましたが、サルがエマの身体を這い上って行くカットなど、ここぞというシーンでは感動的なまでな美しい作画を魅せてくれます。
そしてもう文句の付けようのないキャラ立ち。
特に今回は、合理主義で半ば諦めの入った達観視を持つアーサーとウィリアムとの対比が非常に巧く表現されていました。
感情にまかせて倒した燭台を元の位置に戻すアーサー。
風邪を押して出かけようとするグレイスに呆れ、代役を買って出るウィリアム。しかしアーサーは冷静に帽子の位置を教え、社交は貴族の仕事だ、と黙して語ります。
感情で行動するウィリアムと、理性と計算で行動するアーサー。
説明台詞ではなく、行動によって人間関係を解らせてくれてこそ映像作品です。
毎回このレベルの高さには感服させられます。