がくえんゆーとぴあ まなびストレート！ 第１１話「わたしにもみえるよ」

　ものを創り上げるという事はなんて素晴らしい事なんでしょう。
　それは学園祭であり、このアニメであり。

　完成するまでに幾多の困難があったのでしょうが、苦しかった事も楽しかった事も、全てこの学園祭に収束しました。

　たかがお祭りじゃないか、たかがオタク向けの商品じゃないか、と鼻で笑う人もいるでしょう。

　可哀想な人達です。

　ものを創る苦しさの先には、こんな素晴らしいお祭りがあり、そしてそれはまなび達の心に永遠に残る事でしょう。

　毎期６０本に近いアニメが乱発されています。

　その中には、お仕事として流す、萌え記号だけ入れときゃバカなオタク共が騙されて買うよという人もいれば、やりたくても出来ない、またアニメ業界の未来に絶望して諦めてしまった人達もいるでしょう。

　無論、世の中こんなにうまく回る筈がありません。このアニメは絵空事です。ファンタジーです。
　しかし、この学園祭で楽しむ女の子達を見て、何かを感じられた人なら、動ける筈です。

　例えそれが生徒だった頃の聖桜学園長の様に失敗しても、次の世代が、それがダメでもまたその次の世代がきっとやり遂げてくれるでしょう。

　そんなスタッフからのメッセージを感じ取れました

　と、まあ感傷的な感想を書いちゃいましたが、ももちゃん、ラストでやってくれましたねー。

　彼女は恐らくすっげー頭の良い子で、起死回生の電波ジャックや今回の（恐らく）違法花火とかの過激なゲリラ戦を仕掛けるヨゴレ役を引き受ける為、敢えて生徒会に入らなかったのだと思います。
　こういうポジション、絶対に必要なんですよね。

　そして多分あちこちでハルヒと比較されてるでしょう（笑）バンド描写。

　ぶっちゃけ、バンドの再現性としてはハルヒの方に軍配は上がります。

　ベースのピッキングはあんなに大きく手首振ってたらまともな演奏出来ない、とかドラムの音とアクションが合ってない上に、画面ではスネアを叩いてるのにタムの音がしたり、赤のＳＧギター弾いてる娘はリードっぽいのにジャカスカとカッティングばかりしてたりとか。
　全体的に、かな〜りカット割りで誤魔化している部分がありました。

が

　「お祭りの楽しさ」という視点で見れば、がぜんこちらの演奏の方が上です。
　特にあの小さな身体をいっぱいに跳ねらせて叩くドラムの娘の笑顔を見ましたか！？

　そして「バンドの再現性を見せる」事が目的ではなく、ラスト校歌をバンドで歌い上げる事で、学園の一体感を見せる、という演出。
　バンド演奏はあくまでテーマを表現するためのモチーフである、という実にストレートで正しい見せ方。

　技術では無いんです。心に伝わるか、なんです。

　それにまあ、キャプチャと（多分）手描きとを比較する事自体ナンセンスですしね。

　なんかね、私も昔学園祭でバンド演奏とかやってたんですが、当時の事思い出して、うるっときちゃいましたよ。

　これ以上ないくらいの大団円。
　さあ、次週はエピローグです。

Comments

まなびの後にライブアライブも見たのですがこれは比較して、どっちが上だとか下だとか言っちゃいけない気もしましたねぇ。
とゆうかベクトルが全然違っていて技術的な事はともかく比較しようが無かったです。
文化祭の雰囲気という点ではあの独特のけだるーい感じはハルヒの方が身に覚えありましたが笑
ボーカルが長門の中の人といい、ギターが無表情眼鏡っ娘といい確信犯なんでしょうが、京アニとは異なる方向性をもってアニメ創りに挑むユーフォーテーブルの意気込みが垣間見えた気がします。

Posted by レンツ at 2007年03月19日 22:54

レンツさん、こんにちは。

>まなびの後にライブアライブも見たのですがこれは比較して、どっちが上だとか下だとか言っちゃいけない気もしましたねぇ。

おっしゃる通りです。

　ただ、これ絶対にあちこちで叩かれてるだろうな、と思って（判断が左右されるといけないので、感想を書き込む前には極力他の感想系書き込みなどは見ない事にしています）、ちょっと擁護に回ってしまった次第です。
　あまり擁護になってない文章かも知れませんが（笑）。


>ボーカルが長門の中の人といい、ギターが無表情眼鏡っ娘といい確信犯なんでしょうが

これ、意識するなという方が無茶な話しで、というかあんたら、対抗意識剥き出しだろう、とか思いまして（笑）。
ここのスタッフは凄いやんちゃで、それが私、好きなんですよね。

私もライブ・ア・ライブは大好きですし、確かに上下とかいう言葉は無粋だったかも知れません。

でも、どちらも楽しかったです。本当に。

Posted by えみりおん at 2007年03月20日 07:16