これは凄い。話題になるわけだ。
劇中、ありとあらゆる登場人物たちは心を折られて屍同然になります。
生きることを放棄した者は当然死に、奮起しても死ぬ者は死にます。
ではエレンやミカサたちはなぜ生き残って来られたのか。
エレンにせよミカサにせよ、最初の頃はサイコロの目の様な運だけで生き残りました。
しかし2度めは1度目よりも、3度めは2度めよりも、心は強くなっています。
心が折られ、しかしそれを乗り越える度に強くなる。
魂を亡くしたヒーロー物や流行歌で、いつも流れるフレーズ。
そしていつしかそれは定型句となり、意味も理解しないまま言葉の上っ面だけが流れていく。
ヒーローとは何かということを、改めて教えてくれるこの作品。
ぬるま湯の様な今のアニメ界の突破口となるか。
期待したいと思います。