いや実際の所、むっちーに足りないのはカリスマだけで、自分に厳しく他人に優しい漢前。アクティブに動くし周囲の空気を一番読める娘。
逆にここまでむっちーが強すぎると、今回の様に主役であるまなびちゃんが喰われてしまう恐れも。
まだ各キャラクターの掘り下げ段階なので仕方ないとは思いますが、あの5人が一つとなって動く姿を早く見たいと思います。
その時、まなびちゃんがカリスマだけの娘じゃないという所を見せてくれる筈。
今回は自分のミスで負けてしまった試合の事をおくびにも出さないむっちーを、みかんちゃんが励ますお話。
「励ます」というと、「次があるさ」とか押しつけがましくズカズカ心に入り込んで来るタイプの人がいる訳ですが、無論みかんちゃんはそんな事はしないし、性格的に出来ません。
彼女に出来る事は、一緒に楽しい時を過ごして元気をあげる事。
試験中だというのに、いやそのせっぱ詰まった状況だからこそ、夜を徹して二人は遊びます。
カラオケ、プリクラ、夜の街を羽目を外し気味にはしゃぎますが、二人は遊ぶだけで何も聞かないし、何も愚痴をこぼさず。
多分二人は別れ際に「元気が出た?」「ありがとう」なんて言葉すらも交わさなかった事でしょう。
ただ一緒に過ごすだけで元気をあげられるみかんちゃんは、凄いと思う。
普通の人なら絶対に妙な気を遣ってしまい、元気づけようと焦ってしまうでしょう。
オツムゆるゆるで、ドジで、泣き虫で、甘えん坊で。
でも、ハートは胸いっぱい。
また、回想でびしょ濡れのむっちーに抱きつくみかんちゃんに「濡れるよ」とは言ったものの、この甘えん坊に今必要なのは、例え雨に濡れた冷たい身体であっても、その手で抱きしめてあげる事だ、という空気が読めるむっちーも凄い。
Aパートでの学祭準備と、むっちー&みかん話が分離してしまっている部分であるとか、先週めぇちゃんの回想にてみかんちゃんには友達いっぱいという描写が、今回入学式の回想でのどう見ても友達出来そうにないみかんちゃんの描写と矛盾が。
まあ後者に関しては輪をかけて友達がいないめぇちゃんの妄想とも受け取れますが…。
作画力も若干ですが落ちて、むっちー弟達の動きにキレが無く。
ただその分、背景が良い仕事をしており、特にけだるい夏の空気、そして夜の街、朝ぼらけなど、台詞が無くとも背景で心を語ってくれる良い仕事。
完璧とは行きませんが、良いお話でした。
今回も脚本はよく練れていますが、演出と作画がこれまでに較べて凡庸です。製作に余裕がなくなってきて、使えるシーンを繋いで形にした感があります。
作画も女の子達をまず優先していますね。
とは言え、まだ「息切れ」と呼ぶには不十分な高レベルは保っていいるかと。
コヨーテの失敗もありますし、スタッフも気を抜けないかと思われます。
オリジナルアニメというのは非常に少ないので、個人的に応援したい作品です。
絵コンテ段階のミスだと思いますが、みかんが生徒会で一人になってしまう経緯。一話では、入会直後に生徒会長が転校して一人残されたのに、今話では先輩卒業で一人残されたような描写になっている。
美術で気になったのは、みかん達がミスドで食べていたドーナツの種類。あれはどう見ても「オールドファッション」です。懐かしくなって、会社帰りに買ってきて今食べているので間違いありません :-) タイトルに使ったのだから、彼女達にちゃんと「シナモン」と「シュガーレイズド」を食べさせてあげたいところです。
確かに、矛盾がちらほら見えるという指摘を目にする事があります。
この辺はシリーズ構成なのか演出側なのか。
ミスドは殆ど行かないので解りませんが、全く同じにするとまずいので敢えてああしたのか、それとも単純に取材不足なのか判断に苦しみます。
あのミスドは高円寺だそうですね。
『ショートカット萌えなんだ』さんが『演出ミス』と指摘しておられるみかんが生徒会で1人になってしまう経緯ですが、あれは実はミスではありません。
第1話の例の生徒会長がみかんにすべてを託して遁走するシーンをよく見ると、みかんの制服の腕章の線が1本、すなわち彼女はあの回想シーンの時に1年生だった(しかもこの出来事、第1話の1年前に起こった出来事だったらしい)わけで、
「じゃあ何かい? みかんは会長がいなくなってから1年もの間1人で生徒会活動やってたってわけかい?」
という疑問に答えるために出てきたのが、今回の回想シーンで出てきた写真、だったわけです。
多分、みかんは第1話でやったのと同じ生徒会員募集の訴えを去年の生徒総会でもやっていて、それを不憫に思ったか何かした当時の3年生のお姉さま方が何人か助っ人に入ってくれていたのでしょう。
で、その先輩方が卒業してまた1人になって、見かねたむっちーが知り合いに掛け合ってくれたけれども誰も生徒会に入ってくれない、というのが今回の回想シーンだったのではないか、と。
……にしても、この見せ方は少々わかりづらいですよね。
私も今回『ショートカット萌えなんだ』さんのコメントが気になって第1話の回想シーンを見直し、みかんの制服の腕章が1年生のものになっていることに気付いて初めてそういうことなんじゃないか、と思い当たったくらいですから、気が付いてない人多いんじゃないかなぁ……
京四郎ではどうもありがとうございました(笑)。
ショートカット萌えなんだ さん、差し置いての先のお返事失礼します。
うちの録画装置はHDDレコーダーのみでDVD等に残せず、もう消してしまって確認出来ないのですが、なるほど、そんな描写があったんですか。
まあこの、ヒントを微妙な部分に隠しておく、という演出は賛否あるでしょうね。
いかにもオタク、マニアっぽいやり方で、好き嫌いでいうと私は好きな方です。
しかし、もう気がつけば放映も半分超えたんですね。
どう決着がつくものか、期待しています。
なるほど、と思わなくもないのですが、語られなかった途中経過を想像で補うには、どうにもヒント不足です。後日のエピソードでその辺りを補間してくれるなら良いのですけど。