言葉にせずとも深い信頼関係にある二人。そして言葉に出来ないロマンス。
ちぎれた首飾り。もう取り戻せない自分の青春をエマに重ねるケリー。そしてケリーはその首飾りをエマに託します。
自分の分も、エマに幸せになって欲しい、と。
台詞や仕草に対する反応に、「心の動き」を示す「間」が十分に取られており、実に丁寧な演出。
また、蝋燭や暖炉の明かりに照らされた暖かい室内の色は、「赤毛のアン」での美術を彷彿させる良い仕事。
淡々と、しかし丹念に描かれた深く心に染み入る作品。
良い感じです。
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時代も程よい設定だと思います。大英帝国が頂点を通り越して翳りの見え始める頃、
世の中全体の新たな価値観が創出され出す黎明時。
以前からトランプしてた街のじーさんが実は…という持って行き方が憎い。
セピア色のロマンスも英国老淑女に相応しいし、壁紙とネックレスの暗喩が淡々と進む様は、
ところ違うけど小津の映画を見ているようです。
反面、「こいこい7」とか熟成を通り越して腐り落ちた現状もある訳で。
カオスですよねえ。