これから何話かにかけて裁判モノをやるのかと思ったら、いきなりテンマの自供と脱走計画。
勿論その理由はエヴァを助ける為だったのだが、それに至るカラクリが十分に納得出来るものである上に、キャラクターの行動とストーリーの整合性が神業の如し。
しかも渦中のエヴァはと言えば、飛ばされたサンドイッチを子供から受け取り、もう一度やり直せるかも、と思った矢先。
ドラマも凄いんですが、ストーリーの緻密な組み立てに、今更ながら感嘆させられます。
こんなの見させられたら、もうテレビの前で土下座したくなっちゃいますよ。
やはり MONSTER は凄い。
そうした中に過去や未来を自然と織り込めて、キャラクターの厚みを彩るってのが
ひとつの理想だと思うのですよ。
それが今回のエヴァですね。過去との和解。(未来は無くなっちゃうだろうけど)
ここでも救いが子供なんですね。
子供に対する贖罪と希望(というか切望)、この作品の大きなテーマです。
プラハ編では子供達が多く出てくる、という事もありましたが、超人シュタイナーの血なまぐさい事件や、テンマ逮捕などもあり、それなりの配慮なんでしょう。
子供は未来への希望の象徴ですので、この様な作品には欠かせませんね。