その割にくどく感じさせない辺り上手く、会話の節々にエスプリが効いていて、ゴスロリっぽく上品な出来。
世界観の見せ方も実に巧く、丁寧に小出しにして説明くさくならない様にしつつ、逆にそれを謎として引っ張っていく構成はお見事。
1話のエルロックも今回のフィレーナも非常にキャラが立っており、まさかとは思いますが二人とも毎回出ては消える捨てキャラ?
とてもそうとは思えませんが、だとしたら大したものです。
また演出もしっかりしており、例えば回想にてヨシュアが小十乃に手を差し伸べるシーン。
さあおいで、と出された手を不安げに見つめる小十乃。そして弱々しく腕を伸ばしますがまだ戸惑いがありその手は宙で止まります。
しかしヨシュアはその手を無神経に取る事無く、大丈夫だから、ともう一度軽く手を前に出し、それに応える形でやっと小十乃はヨシュアの手を握る。
この様な小さな「演技」の積み重ねが、キャラクターの心を映しだしてくれる訳で、その丁寧な仕事には感服します。
2話目にして早くも若干作画力は落ちましたが、動き自体はそう悪くありませんし、お話がしっかりしているので殆ど気になりません。
1話が地味だったのでちょっと心配していましたが、今回はハジけており実に楽しく観させていただきました。
期待出来そうです。