色々欲張ってアレもコレもと書きたかったでしょうが、よくぞ堪えて三人の関係だけに絞ったものです。
結局千尋は時乃にも律子にも、はっきりとした恋愛感情は見せておらず、対して時乃はあのトチ狂いぶりで、その煽りを喰らった律子も、そうであったら良かったのにと思い、ヘルメットを脱いだ「りっちゃん」の姿で、深夜のデートを楽しみます。
まあそれを三角関係というのなら、りっちゃんが身を引く形で終わりましたが、千尋が時乃に恋愛感情を抱くのは、いやはやいつになるやら。
そして影の主役、副会長。
実力はナンバーワンであるのに、くじびきにより「副」の座に甘んじなければならなかった香澄。プライドを傷つけられ、当初は会長にあからさまな挑発を繰り返していたが、会長の一言でゲームに乗ってみる気に。
しかし千尋と時乃が現れた第1話より激しい嫉妬が燃え上がり、事ある毎に千尋をネタに会長を揺さぶる様に。
そんな心の矮小さは、ゲームを持ちかけられた最初に会長から既に言い当てられており、先週の千尋への言いくるめや「貴方は堕落した」という言葉に、相当追いつめられていたのが解ります。
それを今回香澄を斬り捨て、彼女からの愛を断ち切り、解放してやった律子。
ゲームを続けている間に律子に恋してしまった香澄には、それは完璧な敗北となったのでしょう。
力による統治を実践してきた旧生徒会は、その組織力に於いて隙が無い代わりに、心に余裕がありませんでした。
しかし、これから千尋達が行うは、和による統治。
生徒会長挨拶でいきなりカラスの糞を足にひっかけられる様な隙だらけでマヌケな生徒会ですが、自分勝手だった蓮子を小雪の立派な「おねえさん」にし、力を使うことに「もうこわくないよ」と小雪に言わせた千尋。
時乃は…色々な意味でこれからですな(笑)。
立橋院高校は、ちょっと頼りないけれど、これから楽しい学校になって行く事でしょう。