窮屈な社交界をしぶるウィリアムだが、厳格な父に無理矢理引っ張り出されてみると、エレノアとの出逢い。社交界でのルールをそつなくこなすウィリアムを見るに、こいつは馬鹿ではないな、と視聴者は解ります。
そのシーンの直後で青空市場でのエマの買い物を映し、住んでいる二つの世界の違いを見せる。
そして日傘での失敗。女性に恥をかかせてしまい、世慣れしていない無神経さが露呈。
その日傘をエマに渡そうとするも、貴方とは違う世界なのです、と丁重に断るエマと、それに怒るどころか謝るウィリアムに、とてもまっすぐな性格が伝わってきます。更にあぶれた傘をテレサ(で合ってるかな?)に渡すイタズラっぽさ。
また弟を迎える時に、それなりの身分であるに関わらず、完全に膝を地面に付いて目線を合わせてあげる辺りも、彼の幼さと優しさ。
今回はウィリアムの魅力で溢れていました。
更になにより、今回一番辛い思いをしたエレノアをラストで救う、シナリオ(原作者)の優しさ。
先の萌え記号としてのメイドも良いけど、本物のメイドさんのお話。この後も期待させていただきます。
そして作品の持っている当時の英国らしさ。
ぽんと提示されたものに対して、我々の受けとめる力が求められています。
>ぽんと提示されたものに対して、我々の受けとめる力が求められています。
1話でもさりげなく花売り娘が出てましたね。
少女売春なんかの暗い現実も、直接的にではないにせよ見せていて、ああ、本気なんだな、と感じました。
なんか正座して見なければならないような、そんな感覚を受けます。