
「正しい子供らしいサッカー」を教えるため、公正でないジャッジを下す大人の審判。
「自分らしいサッカー」を目指せというコーチの「大人」に対する目線は、逆に三つ子たちに近い子供の目線でもあり。
そしてその三つ子の親である怪人ヒゲメガネは、何をどう語ろうとしているのか。
ちょっとしたインターミッションの様な試合だったのですが、三人の大人の方向性が如実に出てきた1話。
誰が正しいのか。いや、正しい正しくないというお話なのか。
実に良く練られた脚本。これは原作の味なのでしょうか。
大人が唸らされるアニメですよ。
タグ:傑作 銀河へキックオフ!!
綺麗事を言わず、視聴者に媚びず、登場人物の行動を借りて問題提起してくる脚本には感心しきりです。
この手の硬派な作品にありがちな「主張は興味深いけど物語がつまらない」ということもなく、バランスのとりかたが絶妙です。
NHKアニメ枠では久々の傑作かな。
前回でフェアプレーについての問題提議があったのでコーチがそれについて考えるのが今回の流れだと思ったら、オツムが三つ子並みなのか逆に反発して好きにやれ発言。
更にモラルの代弁者かと思われた主審が、よもやの暴走。
正直これには腰を抜かしそうになりました。
お行儀の良いサッカーをしましょうねでもなく、宇宙サッカーをするわけでもなく。
予想外の凄いドラマですよね。
傑作同感です。