
プリズナーNo.6というドラマでは主人公は名前を剥奪されて「ナンバー6」と呼ばれます。
それは個人の剥奪であり、彼はドラマのOPで毎回「番号なんかで呼ぶな、俺は自由な人間だ!」と叫ぶのです。
名前というのは一生ついてまわるものであり、それは自分のアイデンテティ。
毎日皆から呼ばれ、自己紹介でその名前を口にする。
毎日無意識の様に口にする言葉は、いつしか暗示にもなってその子の人格形成にも大きく関わってくるのです。
今回は雨という大道具でやよいの心象を見せ、蓮の葉に水が流れるなど、心の動きを背景に演技させる演出が素晴らしく。
またバトルシーンでは真上からと思ったら真下からと、凝ったアングル。
そして敢えてお約束を外して、やよい単独の技で敵を倒させる心遣い。
素晴らしいお話でした。