放映当初、既に出来上がっているキャラクターに後付け設定はどうなのかと懐疑的で、特に色香で人を惑わす峰不二子に対して幼少時の性的虐待を入れてくる辺りのあざとさが少々気になっていました。
あくまでフィクションの登場人物としての話ですが、不二子を性的虐待程度で心が折れる弱い女にして欲しくなかったというのが正直なところです。
とまあここまで書いてしまったのは不満をぶちまけるためではなく、今回の温泉街という猥雑な雰囲気が非常に素晴らしいロケーションとなって、人の心に巣食うザワザワしたものを表面化したような映像になっていたことに感動したからです。
今までは時代考証的に古くしようという試みが多く見られたのですが、どうもそれは古臭さに直結してしまう感じがあり。
しかし今回は1960年代〜70年代の和洋折衷サイケデリックな世界観が、キャラクターの心情に見事にマッチしておりました。
まだまだ見続けますよ。
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