
常に未来を見ていたからだと、同じく常に過去を振り返っていた椒子。
やはり二人が入れ替わったのは、単なる偶然ではなかったのでしょう。
一応の決着の付いた兄と妹。今回は椒子のその後です。
誘いの手はいつも差し伸べられていたのに、素直になれずその手を振り切っていた椒子。しかし彼女は、新たに子供の身体となり、「やり直す」事が出来る事を知ったのです。
それは子供の身体でなければ、やり直す事が出来ないという事ではありません。無論多少勇気や、今回の琴美の様に、周囲の力添えはいるでしょうが、大人の身体でも過去に引きずられずにやり直す事は出来るはずです。
数話前、椒子は「子供になりたいなんて願った覚えは無い」と呟きましたが、願い石は言われた言葉を単純に反映する様な、そんな存在では無いのでは。
実に安定している上に、特に今回は椒子の表情が豊かで可愛い。
あくまで網野家を絡ませて来る所を見ると、そちら方面にも物語の枝葉を伸ばすつもりなのでしょう。
安心して観られるアニメです。