
何はとりあえず、クライマックスの物凄さ。
紫陽花色の肌と赤い目。半開きの口と物体としか見えない肢体。
そして今回は礼弥に一切のコミュニケーションを取らせなかった演出の巧さ。
押入れに入れて「我慢してくれよ」と言う千紘に、わずかにでも返事をさせてしまうと、この怖さは出なかったでしょう。
人間なにが恐いって、コミュニケーションが取れない相手ほど恐いものはありませんから。
お話の展開も実に丁寧ですし、人間だけを追わずに背景などを挟んで臨場感を出す演出も見事。
良い感じのネクロフィリア。
こんなアニメを本気で作ってしまう日本って、ホント末恐ろしいものです。