
自分は世界に拒まれていると言っていた兼続でしたが、拒んでいたのは彼女の方でした。
順応力の高い謙信は危なっかしくもこの世界に身を投じ、平穏な日々を手に入れました。
しかし兼続はそうはいかなかった。何故か。
平和な日々に順応した謙信は、平和の中にこそある家庭の温かさを知りました。
そして謙信は兼続のことを、伴侶として共に新たに歩んで欲しいと願います。
しかし兼続は、そんな謙信が腑抜けになってしまったのではないかと不安になり、事あるごとに戦乱の世に引き戻そうとします。
兼続は謙信の「家臣」としての拘りが過ぎてしまったのです。
そしてこの平和な世界なら兼続の望む謙信との「恋」が出来る。
その事すら見えなくなっていたのです。
平成大不況。一歩先はどうなるか解りません。
我々はつい、過ぎ去った過去にしがみつきたくなります。
でも、ちょっと周りを見てみましょう。
今この時代でしか見えないものが見えてくるかもしれませんよ。
そんなメッセージを貰った気がします。