その要因の一つには「練習はキツいもの」、「障害は嫌なもの」という思い込みがあるのではないでしょうか。
今回の様に2階と1階をドタバタ往復しながら練習する薫はマヌケな感じで楽しかったし、境内でのケンカはむしろスカッとしました。
描き方一つだと思うんですよ。
作品を作りなれていない人達は、どうしてもシリアスシーンは死ぬんじゃないかと思われるくらいまで極端にシリアスにしてしまう。
描写のバランスさえ取れれば、ドラマ上の障害などはメリハリとなって強く帰ってものです。
薫の弾くピアノはまだのっぺりしています。
それはまだジャズピアノを聴きこんでいないし、ノリというものを解っていないから。
彼がこれから良い演奏が出来るかは、ノリという名の描写力を手に入れられるかどうかではないでしょうか。
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