
海人と哲朗との電話シーンが見事でした。
何事も無かったかのように撮影再開を語る海人に少し戸惑い、そして何事でもないかのようにイチカとの事を柑菜に告げると語る海人に怒る哲朗。
しかしその瞬間、哲朗は気づいてしまいました。
海人に向けた怒りは、自分に対する怒りだったという事を。
海人もイチカも美桜も、みんな悩みつつも勇気を出して自分の心を相手に伝えて来ました。
ある意味、自分がそう仕向けた時さえありました。
でも自分はどうなんだ。
「お前ら頑張れ」と上から目線で言いつつも、自分では何もしなかったじゃないか、と。
みんなの中で一番大人だと気取っていた自分が、ただ一人だけ子供のままの状態で置いて行かれた事に気づいてしまったのでしょう。
そして哲朗は動き、柑菜も動く。
全ての時が動き出し、フィルムは再び回り出したのです。
なんかもう、毎回が最終回。
素敵な青春ドラマです。