線の細いキャラデザを生かすためか、ハレーション効果を多用して塗りも非常に薄い美術。これがベタッとしたアニメ塗りだったら、ここまで「揺れる心」を描けなかったのでは、と思います。
また今回良いな、と思ったのは「友達」が「生きていた」事。学園アニメなどではメインキャラを動かす事に必死になり、「友達」の存在が消失している物も少なくなく、その点この作品は登場人物達が生きて生活しています。
「死んだら何も感じない、解らない。
それじゃつまんねえだろ」
痛みを感じるからこそ、生きている事を実感出来る。
「指を…折ってください」
何気にもの凄い告白。
その言葉にまた一瞬はぐらかそうとした矢野でしたが、その言葉を受け止めなければ男では無い。
「好きだよ」
いやー、なかなか少女漫画していてオジサン恥ずかしいです!!