と台詞では環を否定している様な口ぶりですが、そこで一瞬前髪をハラリとさせ「鏡夜の心が動いた」瞬間を見せています。
この作品においての主人公は、一人はヒロインであるハルヒ。そしてもう一人の主人公は環です。
特にこのスタッフからは、ハルヒよりも環への思い入れを強く感じ、環の元に引き寄せられる様にして創られたホスト部というコミュニティの、その奥深さを感じさせてくれます。
無論、それだけではお話が進みません。そこに異物であるハルヒを放り込んで、初めてドラマが転がり出します。
天然だけれど恐ろしく勘の鋭い主人公ハルヒは、ドタバタコメディの中で、普段なら決して口を開かないホスト部面々の心の内を吐露させてくれます。
良いバランスを持った作品です。