舞台が過去に移行する事になり、若干の不安はありました。やはり一番のポイントは、文化の違いです。ファッションだけを取り入れた似非時代劇アニメなどでは、考え方まで現代人のそれを引きずっているものが多いので。
神奈は現代人の年齢にすればまだ子供ですが、凛として命を出す主であり、柳也もまた主に礼を尽くし命をかける武人。
中世時代の文化を基盤にして、現代アニメ風の演出を隠し味として要所に置いてゆくバランス感覚は良い感じです。
キャラクターには強く感情移入出来るのですが、ストーリー部分でまだ雲を掴む状態なので、1話1話の大きな山を作ってくれないと、観ている方は捕らえ所のない感覚に翻弄されてしまいます。
1話の中でのメリハリをはっきりと打ち出してくれると嬉しく思います。
シリーズが短いがために1話で母親に逢わせなければならないというのが、辛い進行です。
これまで色んな傍流のストーリーを詰め込んでも破綻していないだけに、
今回の一直線の展開は、詰め切れていないのかなという感じを受けました。
というより、この話数では詰め様が無いのかも。
もうちょっと見守りましょうか。