物語が始まってみたら自動的に主人公の事が好きでした、みたいな逃げに走っている作品の多さを見ても、それを描く事がいかに難しいかが解ります。
1話にて、好きかもしれない。そして2話めで告白はしたものの本当に好きなのか。そしてまだ続く様です。
それほど、恋愛というものは複雑で素敵なもの。
大地監督はそれを丁寧に解きほぐして行きます。
少女漫画というのは成熟期を越えてから、内面を相当えぐる作品が多くなってきており、その辺で黒大地が顔を現さない様に気をつけて欲しい所でしょうか。
主人公の声については賛否両論がある様ですが、私はかなり気に入っています。
確かに演技としては下手な部類ですし、口も回っておりませんが、心にスッと入ってくる素直な声。
アニメアニメした作り声や、気張りすぎてこちらが疲れてしまうような声で無いのが魅力です。
3話からは大地監督がコンテから離れるようですが、これからが勝負、と言ったところでしょうか。