涼宮ハルヒの憂鬱 第１４話「涼宮ハルヒの憂鬱VI」

　やっぱ最終話を観終わったら長大な感想文を書かなきゃなんないだろうなあ、と思って覚悟して観たんですが、意外や書くことが無い。
　あれ？　と思ってもう一度見返したんですが、やはり同じ。

　それでいて満足感はあり。

　どっぷりハマっていたんですね。つまり隙が全くない。

　普通つまらない作品なら、ここが悪い、あそこが変だと気付いて興醒めになってしまい、また素晴らしい作品だとあれやこれや良かった点を褒め称えたくなる。
　それが今回ありませんでした。

　まるで美味しいご飯を食べて、ああ美味かった、という感覚と同じで、極めて普通に満足してしまう作品。

　対極として『フタコイ・オルタナティブ』を挙げられますが、あちらはやんちゃ小僧の大暴れで、やってくれたなこの野郎、という痛快さ。
　ＳＦっぽいガジェット満載の『涼宮ハルヒの憂鬱』をフタコイ・オルタナティブのスタッフが作ったなら、もっととんでもない物が出来たはず。

　しかし、京都アニメーションは極めて自然に、正攻法で来ました。

　ああ、こういう事も出来るんだ、と教えられた感じ。

　KANONまでのリハビリ作品かと思っていたのですが、実に良いものを観させていただきました。