皆は変わってしまったと否定するじんたん。
皆は変わっていないと肯定するめんま。
精神年齢が低いだけに見えためんまは、自らの死を受け入れており。そして自分が原因ですっかり冷め切ってしまった家族の姿を目の当たりにします。
子供の心の象徴であるめんまに突き付けられた、厳しい現実。
ああ、めんまちゃん可哀想!
助けてあげたい!
そう視聴者に思わせた瞬間に、ヒロインというものが誕生するのです。
ラナもクラリスも、シータもそうです。
まさに正統派のヒロイン像。
物語中盤になると、そろそろ主人公のダメっぷりに視聴者の心が離れかけてきます。
その時、柵から足を滑らせためんまを助けようと、彼は極端なパースをつけてみっともないまでの必死さを見せます。
そして過去が語られ、「ああ、それじゃこうなっても仕方ないよなあ」と視聴者は共感します。
ここまでは「共感」止まりです。
そして「自分を苦しめている心のなかにいるめんま」を責めるじんたん。めんまが幻覚だと思い込んでいたからの、自嘲を込めたキツい台詞。
しかし自分の墓前でめんまが現実にぶち当たって泣き出してしまったのに呼応するが如く走りだすじんたん。
「そうだ。きっと…、
俺はめんまに謝る為にめんまを創りだした」
俺はめんまに謝る為にめんまを創りだした」
ここに来て視聴者は共感から脱し、主人公と一体化してめんまを助けたいと叫ぶのです。
長井龍雪さん、岡田麿里さん、田中将賀さんのとらドラトリオが、青春ドラマの集大成を創ろうとしています。
さあ、とんでもない大傑作が始まりそうです。
PS.「腐れビッチ・アナルちゃん」についても書きたかったけど、これ以上書いたらくどくなるので、後回しだ!